シシリー・メアリー・バーカー |
ブルーベルの群生を見に森林浴にでかける Bluebell Walk の季節になりましたが、今年はスケジュールの関係でお出かけは無理そうなので(過去の)写真を眺めています。 一方、ロンドンの私の家の庭に毎年花を咲かせるブルーベルは、スパニッシュ・ブルーベル(↓)で、イングリッシュ・ブルーベル(↑)ではありませんが、眺めるには十分な種です。 スパニッシュ・ブルーベルは、主にガーデンなどで見られるもので、スペイン、ポルトガル、北アフリカが原産です。茎が真っ直ぐ立っていて、茎から四方に鐘のような花がつきます。 花の色は(イングリッシュ・ブルーベルに比べると)薄めのブルーで、鐘形の花の長さは短めで、花びらの先が外に向かって開いており、香りはありません。 イングリッシュ・ブルーベル(↓)の方は、英国が原産の種で、昔からある森林などで見られるというのが一般的です(しかしキューガーデンではイングリッシュ・ブルーの群生をみることができますが・・・)。 (スパニッシュ・ブルーベルが真っ直ぐ立っているのに対して)イングリッシュ・ブルーベルの方は、茎の先が(頭を垂れるかのように)曲がっています。これは、茎の一方側面だけに花をつけるため、その重さによるものです。鐘形の花は(スパニッシュ・ブルーベルよりも)長く、甘い香りが漂います。 先日、個人経営のレストランで、壁に連なるように飾られたシシリー・メアリー・バーカー(Cicely Mary Barker, 1895-1973)の花の妖精たちの絵を沢山みました。 「花の妖精」といえば、世界的に、このシシリーをまず連想する人が多いことでしょう。日本でも昔、チョコレートのおまけとして、彼女の描いた花の妖精シリーズのカードが付いていたことがありましたっけ。 シシリーは、英国ロンドン近郊のクロイドン出身の画家・児童文学者で、「花の妖精」(Flower Fairies)シリーズと呼ばれる、独自の妖精詩画集を発表し有名になった女性です。 彼女の花の妖精はそれぞれテーマである花の花びらを服として纏った少年か少女で、背中に蝶やとんぼのハネを付けているのが特徴です。 クロイドン(Croydon)、ご近所ですから、何となく親近感を感じます。クロイドン・ミュージアムには彼女の絵本が展示されている他、記念のプレートも街にはあります。 ラファエル前派の芸術の影響を受けたその作品は、自然や植物が美しい水彩画です。 ところで、ブルーベルの妖精は、男の子(ブルーベルって男性名詞ならぬ、男性花かっ) |
by rie-suzuki67
| 2009-05-01 17:24
| :: Plants & Parks
|
<< もうひとつのフラワー・ショー ... | 英国通貨と銀(スターリング) >> |