旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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ハンパー(Hamper)は英国生まれ
1705年、ウィリアム・フォートナム(↓)という青年が、時の女王・アン女王の宮殿で仕えるためにオックスフォードから越して来ました。
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彼は、セント・ジェームス・マーケットに小さな店を構えていたヒュー・メイソン氏(↓)の自宅の空き部屋を借ります。
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フォートナム氏は、女王の宮殿内で蜜蝋(みつろう)の取り替えを毎晩行っていた時に、ロウソクの燃えさしを売る商売が成り立つのではないかと思い付き、大家のメイソン氏に相談。

イングランドとスコットランドが連合し、グレート・ブリテン王国(英国)が誕生した1707年に、二人は、デューク・ストリートで商売を始めます。これがフォートナム&メイソン百貨店(F&M)の始まりとなります。300年以上前の話です。
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この二人がいつもF&Mを訪れる人と迎えてくれます。そして、表のからくり時計の「フォートナム時計」も一時間おきに二人が現れてご挨拶。
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さて、長いこと「ハンパー」(Hamper*)は、ドイツ文化から生まれ、ヨーロッパに広まったものと思い込んでいた時期が私にはありますが、「ハンパー」はれっきとした英語で、英国発祥の文化。その生みの親がこの百貨店です。

*hamper (食べ物などを入れるふたつきの)詰めかご
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クリスマスの時期になると、「クリスマス・ハンパー」という言葉が、ヨーロッパの街で踊りだしますが、「ハンパー」発祥の英国には、クリスマスに限らず特別な行事にあわせ、選りすぐりの食料品(キャビア、フォアグラ、ハム、チーズ、ケーキ、シャンパンなど)をバスケットに詰め合わせたギフト・セット「ハンパー」を贈る習慣があります。
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贈るだけではありません。気軽に「ハンパー」を持って郊外にピクニックにでかけるピクニック好きの国民性・・・、F&Mから生まれものともいえます。お弁当をもってピクニック・・・、「ピクニック・ハンパー」(グラスや皿も中に詰めて)。

従って、F&Mの印刷物には、F&Mとペイントされたハンパーの写真が、一年中、モチーフとして使われています。
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by rie-suzuki67 | 2008-12-21 16:00 | :: The First in theW
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