ヘイスティングズ(Hastings) |
土曜日に向かった先は、歴史的な「ヘイスティングズ」(Hastings)。1066年は、英国・英国人にとって、特別な年であることは言うまでもなく・・・ ノルマンディーから攻めてきたウィリアム公が、イングランド南東の港町「ヘイスティングズ」を占領する「ヘイスティングズの戦い」(The Battle of Hastinga)があった年だからです。 このウィリアム公が、初代英国王ウィリアム一世。現英国王室の系統図は、ここから始まります。 *イングランド軍とノルマンディー軍が、実際に戦いを繰り広げた古戦場があるのは、ヘイスティングズの手前の町「バトル」(Battle)です。 初代英国王が、大陸から侵略してきたノルマン人・・・。この方、「ウィリアム一世」とだけ呼ばれることはあまりなく、普通は、「征服王ウィリアム」(WILLIAM I 'THE CONQUEROR' )と言います。 *ノルマンディーとは、フランス北西部にあったノルマンディー公国のことで、911-1204年(名目上は1259年)までノルマン人の系譜を持つノルマンディー公が支配していた公国。ノルマン人(Norman)は、スカンディナヴィア及びバルト海沿岸に原住した北方系ゲルマン人。簡単に言えば「ヴァイキング」です。フランス王は、北から移動・侵略してきたノルマン人を追い払うだけの力がなく、戦いの度に和睦を申し入れていたのです。 さて、ここは、以前、バスで通過したことがあるのですが、街をゆっくり歩くのは初めて。まるで三角州のような所に Old Town があり、左右の丘にはロープーウェイが設置されています。これは、East Hill へ上がるためのロープーウェイからの写真(↓) 下に見えていた背の高い黒い木造の小屋は、これ(↓)。1834年頃から漁師たちの網や道具を保管するために建てられた「網蔵」(Net Shops)と呼ばれるもの。 実は、最初、ヘイスティングズ城のある West Hill にロープーウェイで上がろうとしたら、冬場は運休しており、3月まで閉まっていたのです。East Hill から向こうのWest Hill の様子を眺めながら(↓)、簡単に「歩いて登れる!」と確信し、とっとと丘を下りました。 平地から家が建ち並ぶ坂をあがるだけ、苦労なしで上がれます。方向感覚抜群!標識も発見(↓) さっき、私がいた East Hill の眺め(↓) West Hill の天辺で、行動を開始する前に腹ごしらえ。ヘイスティングズは、ドーヴァー・ソール(舌平目)の本場ですから、注文したのは、もちろん、「フィッシュ&チップス」。 ヘイスティングズ城跡(↓) 海岸を歩きだしたら、ミニゴルフ発見(↓) 上に見えているのがヘイスティングズ城跡。 海岸(↓) 再び、人混みのショッピング街を抜け、駅へ。 昔、物品税の重税から逃れるための密輸が盛んだった頃(1700年代)、密輸業者(スマグラー 、Smuggler)によって、酒・タバコ・茶などを隠しておいた洞窟「セント・クレメンツ洞窟」も West Hill にあります(アトラクション有り)。日本のガイドブックには載っていないようですが、海底水族館(Underwater World)もお薦め。 |
by rie-suzuki67
| 2006-12-17 21:29
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