「メモリアル望遠鏡」と「テムズ・ランドスケープ・ストラテジー」 |
英国には、故人となった最愛の人の思い出に、(故人が好きだった場所・好きだった眺めの場所に)メッセージ付きプレートを埋め込んだベンチを寄贈するという文化があります。 故人の名前、生年月日、没年月日、そして、故人がどんな人であったかなどのメッセージが刻まれたプレート付きのベンチで、「メモリアル・ベンチ」と呼ばれています。 ここは、テムズ河の眺めがロンドンで一番美しい場所と言われているリッチモンド・ヒル(Richmond Hill)からの眺め(↓) 以前は無かったピッカピカ、新品の望遠鏡(↑)が目に入りました。近寄ってプレートを見て、これがメモリアル望遠鏡だとわかり、なんて素敵な!と思いました。 当然、このリッチモンド・ヒルのテラスガーデンは、沢山のメモリアル・ベンチがずらーっと並んでいる場所。ゆえに、ベンチではなく望遠鏡というアイディアに感銘。 パトリシア・スパイト(Pat Spaight)さんが亡くなったご主人の思い出のために寄贈した望遠鏡で、二ヶ月前の今年6月に設置されました。 同時に、昨年20周年を迎えたThames Landscape Strategy(TLS)を祝す意味を込めて。 TLSは、テムズ河沿いの景観・環境戦略のために設けられた地域プロジェクトで、川を人々の「宝物」ととらえて、ボランティアの手によって様々なことがおこなわれています。 温暖化への取り組みはもちろん、お金のかからないこととしては、雑草を刈って、対岸の対象物を見やすくするなど。KewやRichmond、Hampton Court辺りのテムズ河沿いには、沢山の素敵な眺めがありますから。 |
by rie-suzuki67
| 2015-08-26 04:29
| :: Walk & Streets
|
<< "Heart Bea... | New opened! caf... >> |