コッツウォルズで一番お薦めの村「ミンスター・ロヴェル」 |
コッツウォルズ (Cotswolds)は、標高300mの丘陵地帯(一番高いところで330m)で、北は(シェークスピアの故郷)ストラトフォード・アポン・エイボンから南は(世界遺産の町)バースまで全長90miles (145 km)、 総面積は約2,000km2強という東京都とほぼ同じ広さ。 グロスターシャー、サマセット州、オックスフォードシャー、ウィルトシャー、ウォリックシャー、ウスターシャーの6つ州にまたがっています。 コッツウォルズという地域が正式に誕生した(国が許可した)のは、2000年。国立公園の指定とは異なりますが、特別自然美観地域 (Area of Outstanding Natural Beauty) として指定されました。 コッツウォルズには、200の村が点在しているそうですが、今のところ私の最もお薦めの村は、オックスフォードシャーにあるミンスター・ロヴェル(Minster Lovell)村。 通常の日帰りバスツアーなどで、ボートン・オン・ザ・ウォーター(Bourton-on-the-Water)村やバイブリー(Bibury)村といった有名所を訪れる場合、必ず、(ロンドンを出て一時間程走らせた後)オックスフォードのドライブインでトイレ休憩となり、そこからバーフォード(Burford)村へとひた走り、バーフォードからコッツウォルズ村々巡りが始まるわけですが、(団体ではなく小グループの)個人のお客様の場合、私はまず、オックスフォードのドライブインを出た後、ミンスター・ロヴェルに寄り道します。 バーフォードの手前のウィトニー(Witney)にある村で、国道を一瞬、外れるだけですみます。 車から一瞬降りて、Old Swan & Minster Millという1445年創業のホテル兼パブ(上の写真)の辺りを15~20分程散策するだけですから、大きな時間のロスはありません。 Old Swan & Minster Millの並びには、こんな茅葺き(かやぶき)屋根の家(Thatchered House)が何軒も並んでいて見ごたえがあります。 お隣の新館のお庭には、ボートン・オン・ザ・ウォーター村と同じ小川、ウィンドラッシュ川(Windrush)が流れていて、ここが一番美しい場所。 お客様、大変、喜んでくださって、どんどん入って行ってしまいます! 「さあ、次の村に参りましょうか」と私が言うと、「いいところに連れてきていただきました、他は行かなくていいですよ、もう、ここだけで十分です」と冗談が返ってきました。 時間のある方は、Old Swan & Minster Millの前の道を茅葺き(かやぶき)屋根の家々に沿って真っ直ぐ歩いて行ってみてください。村名の由来となった廃墟(遺跡)の場所があります。 現在は、ナショナル・トラストの保護・管理下にある(立ち入り無料の)修道院付属大教会堂とロヴェル・ホールの跡。 ロヴェル(Lovell)とは、シェイクスピアの悲劇で有名な15世紀後半の薔薇戦争(1455-1485)の最後のヨーク朝イングランド王リチャード3世の忠実な家臣であったロヴェル卿のことで、ここは彼の領地でした。ミンスターは主に英国で用いられる修道院付属大教会堂、大寺院。 この領地には、修道院付属大教会堂を伴ったロヴェル家のマナーハウスがあったんです。かつては華やかなホールでダンスパーティや晩餐会などが繰り広げられたその場所が、今では廃墟となっていますが、ウィンドラッシュ川の美しい田園設定に置かれた建物の遺跡をご覧いただけます。建物(廃墟)は1435年築。 |
by rie-suzuki67
| 2015-08-05 07:13
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