支援を装う物乞い |
路上に座り込んで物乞いをするホームレス、車内の端から端まで全車両で挨拶の弁を述べた後に(「こんにちは、私はホームレスで・・・」)座席をまわる物乞いのホームレス、同様に、車内またはバス停で紙コップを持って(Small change please.と)物乞いをしている12歳前後の子ども(大抵は女の子)・・・ 昔、フォートナム&メイソンの前では、胸に付けるブーケのような小さな造花をくれようとする、でも受け取ったらお金を請求するという女性たちが有名だったし、昨今では、レスタースクエアで(チャイナタウンと接しているので)、中国人女性がストラップのような金属の飾り(お守り?)を強引にくれようとしていて、これもまた受け取ったらお金を請求される・・・ ここまでは、二十年以上前から今日に至るまで、ごく日常的にあることなのだけれど、今年に入ってから二度「これって、新しい手法だろうか?」と思うことがあったのでお話しますと・・・ 今日、時間調整のためにお茶をしていたら、男性が何も言わずに各テーブルの上に、これ(短冊状のメモ書きと、キーホルダー)を置いていきました。 しばらくしたら回収にくるだろうー、と既に見当がついていたので見ていたら、何も言わずにそれらを回収していきました。 メモに何が書かれているかというと、こんな感じ(↓) 「私は、(耳が聞こえない&口がきけない)聾唖者です あなたは、これを買うことによって、私を支援することができます 金額は、あなたの裁量で残してください、ありがとう」 もう一つの経験を例にあげると、電車に乗っていたら、一人の女性が空いている座席に、短冊状のメモ書きとポケットティシューをポン、ポン、ポンと置いていき、しばらくしてそれらを回収に来ました。 この時の女性は、(無言で回収するのではなく)「You don't need a tissue?!」と周りに念を押しながら回収していきました。これって、本末転倒! ポッケトティシューの車内販売じゃないんだから! 「ちょうど良かった、鼻水が垂れてきたけどティシューを持っていなくて困っていたので、ティシューください」みたいな感じがして。そうじゃないですよね、本当に支援が目的なのであれば。 ティシューなら50p, 1ポンドという気持ち程度ですむでしょうが、キーホルダーに1ポンドじゃ足りなすぎるから(この男性は)5ポンド狙い?! ただ路上で物乞いをするのではなく、何かを売る・労力を伴う行為に対して対価となるようなお金をもらう、というホームレスの活動が英国発祥の「ビッグ・イシュー」。 でも、この「メモ書きと品物」の人たちは、無言で置いて、無言で回収・・・、極めて自分が傷つくリスクの低い(面子や精神面でも)楽な方法。 英国の街は、Deaf-muteの人が、一人で外出なんかできませんよ。そんなことしたら、パトカー、救急車、または消防車に、一日一回は跳ね飛ばされていますよね。大概は誰かと一緒、という人を見かけますが・・・ もやもやが残る、嫌な気持ち。 |
by rie-suzuki67
| 2014-01-30 05:49
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