救急自転車 |
一日一回は見る救急車、次いで多いのが救急ヘイリコプター。 そして、鉄道の駅構内では、救急自転車をよく見かけます。もちろん、(駅構内やプラットフォーム同様に)救急車が入って行けないショッピングセンターの建物内でも(↓) 通報から(救急現場に救急隊が駆け付け)最初の処置が始まるまでの時間をレスポンス・タイムと言いますが、英国では、8分と定めています。 但し、達成率75%で構わないという条件つきの規定なので、4件に1件は8分を超えるのもやむを得ないという考えに基づく制度。 しかし、かつて、ウェールズでは、救急隊が8分以内に現場に到着した件数が56%しかなかったことにより、ウェールズの救急責任者が、辞任に追いこまれたこともあるほど厳格な制度。 で、実績はといえば、全国平均7.7分。 その目標達成のために、救急車、救急ヘイリコプター、救急オートバイ、救急自転車を各所に配し、短時間で救急現場に駆けつける態勢をとっている英国の救急医療サービス。 橋の上はもとより、駅前広場、ピカデリー・サーカス、トラファルガー広場の雑踏の中であろうと、ところ構わずに着陸する救急ヘイリコプターには圧倒されます(真っ赤なVirginヘリ)。 では、救急自転車はというと、狭い路地はもとより、空港ターミナル内、駅構内、ショッピングセンター内といった建物内の奥深くまで、まさにその現場に、最短距離で患者のもとへ駆け付けます。 自転車には、青いライトとサイレンが装備されており、車体前後両側のバッグには、除細動器(心停止の場合に、再度、患者の心臓を活性化させるために使用)や酸素、脈拍計、血圧モニタ、マスク蘇生器、アドレナリン、鎮痛剤、喘息、包帯、ゴム手袋、包帯、糖尿病用薬などが収納されています。 救急自転車で駆け付けるのは、救急救命士。救急車到着までの彼らの処置により命をとりとめる、という多くの実績を持つ救急自転車隊。 因みに、救急ヘイリコプター(医師と救急救命士が一名ずつ搭乗している)は、夜間飛行はしないため、その代わり、乗用車を改造した高速ドクターカーが夜間は滑走しています。 |
by rie-suzuki67
| 2013-10-23 05:39
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