英国5大輸出品目 と スカイ島(Island of Skye) |
スコットランド屈指の名城イーレン・ドナン城(Eilean Donan Castle)。 昨年、このブログ上でご紹介した折には、その風光明媚さから「是非、行きたい!」とたくさんのお問い合わせをいただきました。 今日は、城の先にあるスカイ島のご紹介。 城を通り過ぎた国道A87の突き当たりはカイル・オブ・ロハルシュ(Kyle of Lochalsh)。この町の中心部を通り過ぎる頃、左手に(本土とスカイ島を結ぶ唯一の橋である)Skye Bridgeが見えてきます。 弧の描き方が急な橋なので、上って下ってを体感できる橋。 目指すは、スカイ島にあるタリスカー蒸造所(Talisker Distillery)ですが、その道中の名物といえば、「滝」。 この地点には、バスはもちろん乗用車が停車できるスペースが設けられているので、皆、車からおりてしばしの散歩。 昔は、北イングランドとスコットランドの夏の終わりを告げる花であったヘザーが、この時季に見れるのですから、温暖化に伴って北限が上昇しているのでしょうね。 ※特定していえば、これはスコットランド・ヘザー。そしてヘザーの群生をヒースといいます。 さて、タリスカー蒸造所は、入り江に面したカーボスト(Carbost)という村にあり、イーレン・ドナン城のある(本土の)ドーニー(Dornie)村からは車で52分くらい。 スコッチ・ウイスキー(Scotch whisky)は、世界5大ウイスキーの一つですが、(輸入大国)英国にとってスコッチ・ウイスキーは貴重な輸出財源で、英国5大輸出品目の一つであり輸出規模はおよそ200ヶ国、日本円にして6000億円を数えます。 スコットランド各地に蒸留所が点在しますが、ここは見学が可能な蒸留所。 階段を二階に上がると、ちょっとした展示ルームのような待合室があり、入り口脇に受付があります。見学ツアーは、30分おきに、15名ずつスタートしますので、受付で出発時間をオファーされます。 見学ツアーの時間まで、スコッチ・ウィスキーを飲みながら展示品の閲覧。(料金に一杯のスコッチ・ウィスキーが含まれます)。 1990年スコッチ・ウイスキー令により、「スコットランドの蒸留所内で、大麦麦芽の酵素によって糖化させた穀類の糖化液を、酵母の添加のみによって発酵させて蒸留し、木(オーク)製の樽に詰めて最低3年間スコットランドにある保税貯蔵庫の中で熟成させたもの」だけがスコッチ・ウィスキーと呼べるのですが、麦芽を乾燥させる際に使用する(スコッチ・ウィスキー独特の香りを出すための)「泥炭」(ピート)の話などもしてくれます。 ツアーの最後に到着するギフトショップには、高価なスコッチ・ウィスキーが並んでいるのですが、タリスカーに限らず、本来のスコッチ・ウィスキーは100ポンドを超える高価なものゆえ、ある程度以上の所得のある人でなければ普通は飲みません(飲むことができません)ので、価格が高くても当たり前。 上流階級の人々の酒ということになります。 Talisker Distillery Carbost, Island of Skye IV47 8SR |
by rie-suzuki67
| 2012-06-15 23:14
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