ストリート・ピアノ - 'Play Me, I'm Yours!' |
毎日、本当に気持ちのよい晴天が続き、夏の気分を満喫しています。 さて、街の路上、広場などに無造作に置かれたピアノを見て、「えっ?どうしてこんなところにピアノが?」と思ったりしていませんか。 'Play Me, I'm Yours!' と名付けられたこのストリート・ピアノ・プロジェクトの仕掛け人はルーク・ジェラム(Luke Jerram)という英国人アーティスト。 町の中に、ただ、ピアノを置いてみる。 そのピアノは誰のものでもない、むしろ「I'm yours(あなたのもの)」、日々そこを行き交う人たちのもの。 すると、何が起きるか。 通りがかった人がピアノで何かを弾き、通りがかった人が聴き、足を止め、会話が生まれ、コミュニティが生まれる。「空白のキャンバス」とルーク・ジェラムが表現するように、そのピアノを誰がどのように使い、何が生まれるかは、そこを行き交う人々次第。 ストリート・ピアノ・プロジェクトは、2008年3月にバーミンガムで15台のピアノを街中に置くことで始められたのを皮切りに、ブラジルのサンパウロ、2009年にはオーストリアのシドニーやアメリカのニューヨークと世界中をツアーしています。 シドニー・フェスティバルでは、30台のピアノを通算20万人が弾くなり、聴くなりをしたそうです。 ロンドンでは昨年に続き、(40年以上の歴史を持つ夏のアート・フェスティバル)「シティ・オブ・ロンドン・フェスティバル(The City of London Festival)」との連携で行なわれています。 シティ・オブ・ロンドン・フェスティバル2010は、6月21日~7月9日迄ですので、その間、シティの21ヶ所に配置されたピアノを見かけたならば、是非、ちょっとだけでも音を奏でてみてください。 クラシックでもポピュラーでも、「猫踏んじゃった」でも・・・。何を弾いたらいいかかわからない人のために、それぞれのピアノには、ソング・ブックの楽譜がつけられています。 このピアノですが、ルーク・ジェラムはピアノの運搬会社の協力を得て譲ってもらったものだそうです。 「廃棄用のピアノを壊してしまわず、町の中に持って来てデコレーションしただけ、だから、ピアノ代はただ、かかっているのは、運搬費と調律費だけで、それは、シティ・オブ・ロンドン・フェスティバルの一環として持ってもらっているんだ」とのこと。 従って、音が出ない鍵盤や一度押すと戻ってこない鍵盤、機能しないペダルなんていうのもありますが、皆、おかまいなしに楽しんで弾いています。むしろ、そんなピアノだから、その場の会話や笑いを呼ぶのでしょう。 21台が置かれている21ヶ所の場所は、ストリート・ピアノ・プロジェクトをクリックしていただくと、地図でご覧いただけます。 |
by rie-suzuki67
| 2010-07-06 08:34
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