旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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1762年 元祖サンドウィッチ
ラドゲート・ヒル(Ludgate Hill)の先端に聳えるセント・ポール大聖堂。
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私はこの道(ラドゲート・ヒル)を年間40回以上(?)は通るのですが、バス停の所にある「Earl of Sandwich」(サンドウィッチ伯爵)という店を、端からなめていたので入店したことがありませんでした。
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しかし、このサンドウィッチ専門ファーストフード店をオープンさせたのが、(現) 第11代サンドウィッチ伯爵であると知り、食べてみたくなりました。
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具をパンに挟んで食べるという方法は、古代ローマ、インド、中東で大昔から行われていましたので、第4代サンドウィッチ伯爵(4th Earl of Sandwich)がそうした食べ方を発明したわけでも、推奨したわけでもないのですが、その食べ物を「サンドウィッチ」と呼ぶようになった語源が、第4代サンドウィッチ伯爵。

他の方々が、「サンドウィッチ(伯爵)と同じものを」"the same as Sandwich!"と注文するようになったことで、サンドウィッチという名前が定着します。

因みに、サンドウィッチ伯爵のサンドウィッチは爵位名で、お名前はジョン・モンタギュ(John Montagu)さん。
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英国王室や貴族の方々は、国民に養われているわけではなく、ビジネスをしていますが、第11代サンドウィッチ伯爵(モンタギュ家)もビジネスが上手です。

なぜなら、せっかく作ったそのビジネスを、とっとと(米企業)レストラン&ホテルチェーン「プラネットハリウッド」の創業者ロバート・エールに売ってしまったのですから。

餅屋は餅屋、プロにお任せした方が上手くいくってことですが、ブランドを売った後も、サンドウィッチ伯爵は後方から援護射撃を惜しみません。(きっと、売却の際に、一部ロイヤリティ契約をしているんでしょう)
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地下にもテーブル席があり、各テーブルにケチャップ、ソース、タバスコ、マスタードが置かれているその雰囲気は、いかにもアメリカのカフェテリアって感じです。
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このサンドウィッチ専門ファーストフード店のサンドウィッチメニューは全てホット・サンドウィッチなのが嬉しい!そして、私たちが試したのは、当然、®(レジストレーション・マーク付の)「The Original 1762」「The Full Montagu」
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第4代サンドウィッチ伯爵が、紳士クラブでゲーム賭博に高じながら作らせた(1762年)サンドウィッチから250年以上が経過。

去年は英国の南東海岸沿いにある港町・サンドウィッチで、我が町の誇りであるサンドウィッチ伯爵とサンドウィッチ250年を祝うイベントが行われていました。

裏返しで写真を撮ったことに気づき、表から撮り直し(↓)
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元祖サンドウィッチである「The Original 1762」は、もちろん第4代サンドイッチ伯爵が実際に好んだとされるローストビーフ、チェダーチーズ、ホースラディッシュの組み合わせ。
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パンはとても柔らかくホット・サンドウィッチなので、食べやすいことは無論のこと、美味しい!

やっぱり、「The Original 1762」を食べた後では他のサンドウィッチの味が劣る、と思うのも無理のないことで、「The Full Montagu」は、それほどでもなく。

かなりボリュームがあるので、一個を二人でシェアして(ちゃんと2つにカットされています)、サラダなどをたのむべきでした。

サラダメニューも、片手で食べられることを理想としていた伯爵の遺志を引き継いでいるのか、皮(Bread Wrap)で巻かれたラップサラダ。

ナイフやフォークを使わずに食べるのが伯爵に敬意を示した流儀というわけです。
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英国には、このラドゲート・ヒル店しかありませんが、アメリカではフロリダ州のオーランドにあるディズニーワールド(2004年)やラスベガス(2006年)をはじめ、現在10店舗を展開。そのうち日本にも上陸するかもしれませんよ。
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by rie-suzuki67 | 2013-09-30 05:19 | :: Food & Beverages
世界初のソフト・トイレット・ペーパー
英国で暮らしている人なら、誰でも知っているトイレット・ペーパー・ブランド "Andrex"

"Andrex Puppy" と呼ばれる子犬がシンボル。
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※現在、Andrexは、"Kleenex""Scott"ブランドを有するアメリカ企業キンバリークラーク(Kimberly-Clark)の傘下に入っていますので、オーストラリアなどでは(Andrex Puppyは)Kleenex Puppyと呼ばれています。

私はいつもトイレット・ペーパー売り場でAndrex商品を目にする度に、その功績に、一応、大きな敬意を表した上で、他のメーカーの商品を買っています(笑)
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その功績とは・・・というお話。

西ロンドンにウォルサムストー(Walthamstow)という名の地域があります(ロンドンzone3)。

ウォルサムストーといえば、ウィリアム・モリスが生まれた、そして少年時代を過ごした場所で、その家は現在「ウィリアム・モリス・ギャラリー」になっていて・・・
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また、英国初のモーターカーが発明された場所。更には、英国初の航空機が空にテイク・オフした場所という具合に、記念すべき出来事をたくさん持っているウォルサムストー。

実は、1942年、ウォルサムストーの Blackhorse Lane から St. Andrews Road に折れた場所にあった小さな製紙工場 St Andrew Mills Ltd が、2枚重ね(ダブル)のロール状ソフト・トイレット・ティシューを世に送り出しました。

歴史的な発明・出来事の現場として、何度なく登場するウォルサムストーのBlackhorse Lane、去年のロンドン・オリンピックの開場に選ばれ開発が行われたストラトフォード(Stratford)と同じリー川(River Lee)に面した古くからの工場地帯を伴い、汚染された人が住めたものではない、また、治安もいいとは言えない場所で産声をあげた世界初のソフト・トイレット・ペーパー。
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それはさておき、それまでの粗悪な紙が、如何に切り難く一枚仕立ての硬いトイレット・ペーパーだったかを想像させるように、Andrexのダブル・ロール・ソフト・トイレット・ティシューは、ソフトで切り込みも入っていました。

戦後、ビジネスは大きく花開き急成長を遂げます。

工場は、その後、湖水地方のすぐ下、カンブリア地方のBarrowに移転。しかし、その歴史的な現場となった通りの一辺はPaper Mill Placeという名前に改名され、今はアパート(flats)が建っています。

>> 紀元前からのトイレットペーパーの歴史はこちら。
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by rie-suzuki67 | 2013-09-23 05:54 | :: The First in theW
リンド病棟
パディントン駅の隣に位置するセント・メアリーズ・ホスピタル(St. Mary's Hospital)。
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この病院は、塀で囲まれているわけではなく、一般道の左右に各病棟や診察棟が固まって建っているため、私は年に2度ぐらいは、ロイヤル・ベイビー誕生の映像で皆様ご覧になったリンド病棟(Lindo Wing)の前を通ることがあります。
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最近は、この前で記念写真を撮っている方が結構います。
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リンド病棟で誕生したのは、ジョージ王子だけでなく、故ダイアナ妃が二人の王子を、その他にもロイヤル・ファミリーの数人がお生まれになった場所。
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リンド病棟は、「匿名の資金提供」によって建てられたとプレートが付けられていますが、一方で、寄贈者(正確には遺贈です)の名前が病棟名につけられました。
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裕福なユダヤ人フランク・チャールズ・リンド(Frank Charles Lindo, 1872-1938)の苗字リンドです。

ゆえに、Jewish-funded (hospital) Wing という言われ方もします。
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世界でなぜユダヤ人が嫌われるのか? & 嫌われたか? という理由をご存知の方はご理解いただけると思いますが、人生の最後に、こうした使い方をしたユダヤ人もいたわけです。
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by rie-suzuki67 | 2013-09-21 07:06 | :: Architecture
世界初の信号
鉄道開通ラッシュを向かえた1830-1840年代、次いで、世界初の地下鉄がここロンドンから走り出して(1863年1月)、今年が150周年記念の年。

首都ロンドンの道路も一層の混雑を余儀無くされます。

そこで、1868年12月、世界初の道路信号も、ここロンドンから始まっています。
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世界初の道路信号は、(皆様よくご存知の国会議事堂の時計塔)「ビッグ・ベン」の目の前、パーラメント・スクエアの一角を成すブリッジ・ストリート、グレート・ジョージ・ストリート、パーラメント・ストリート(ホワイトホール)が交わる交差点に設置されました。
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ようは、地下鉄「ウェストミンスター」駅を地上に上がったところ。
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信号といえば、「鉄道」や「道路」における交通整理の目的で設置されますが、面白いのは、これを考案したのが、鉄道技師で、製造したのが鉄道信号メーカーであること。

鉄道が先で、道路が後ってことが、面白い。

サウス・イースタン鉄道(South-Eastern Railway)のエンジニア、ジョン・ピーク・ナイト(John Peake Knight)による世界初の信号は、(世界初の街灯「ガス灯」を生んだ英国であることから想像の通り)ガスを使った灯火方式による「信号灯」です。
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観光客で混雑している場所だというのに、ウェストミンスター区(市)が付けた銘札(プラーク)に気づく人など、皆無に近い(↑↓)
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その時の信号灯は、赤色と緑色の二色を手動で表示するもので、馬車と歩行者の交通量の多い場所でしたから、その交通整理と国会議員を事故から守るために設置されました。
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が、しかし! 3週間後の1月に、悲しいかな、ガス漏れによる爆発事故を起こし、その手動操作をしていた警官が、顔への酷い火傷をおってしまいます。

信号灯は、安全上の問題があると判断され、直ちに撤去されました(3週間だけの幻の信号灯てなわけで、ちゃん、ちゃん)。

因みに、電気の時代を向かえた1918年に、世界初の電気式「信号機」がニューヨークの五番街に登場。

日本では、1930年、東京の日比谷交差点に設置されたアメリカ製が最初の道路信号。
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by rie-suzuki67 | 2013-09-20 03:31 | :: The First in theW
紙一重のフォーマルマナー
いっきに気温が下がり、いきなり初冬というような寒い週に突入してしまった英国。

お日様がでていた頃の写真ですが(↓)、この国の女性は、バッグはもちろん(スーパーでお使いをしてきた)ショッピングバッグも、地面に直接置きますよね。
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私は、底が汚れるのが嫌なので、空いている(余っている)椅子があればそこに置くか、背中に置くか、最悪でも抱えるか・・・

こういう光景を見て、この国の国民は「無頓着」「雑(ざつ)」と思い込んでいる方、実は、そうとも言えないんですよ。
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フォーマルなちゃんとしたレストランで食事をする際、バッグは何処に置くべきかというマナーを思い出してみてください。

フレンチ式とイングリッシュ式の二通りがありますが、右か左かの違いだけで、いずれも足元に置くのが正式ですよね(背中に置いてもOKですけど)。

だからね、女王様も、椅子に座って何かを観戦したり、見物したりする時に、(女王様には欠かせない)ハンドバッグを必ず、右足元に置いているんです。
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20歳代のお若い頃の映像をみても、野外の芝の上に並べられた椅子に座って、やっぱり、女王様はバッグを(地面である)芝の上に置いています。(芝なら、私も置けますけど)

フォーマルマナーととの紙一重って感じですが・・・。ほんと、紙一重。
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by rie-suzuki67 | 2013-09-16 07:15 | :: Mysteries...?
イギリスのお婆さん
ちょっとの雨ではなどささない(すごい雨でもさしませんが)、それが英国流であることは、よく知られた生活習慣なのですが、雨の日のお婆さんはもっと独特です。
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初めて見かけた時には、1930-1940年代頃の英国の時代劇のワンシーンでも見ているかのようでタイムスリップ感覚。

それは、顎の下で結んだビニールの三角頭巾を被っているお婆さん。雨の日は、ほんと、よく見かけます。
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でも、これ、普通に売られている、ちゃんとしたレイン・ボンネット(Rain Bonnet)という製品。
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雨がっぱ(Rain Poncho)と同じ材質で、(ただ三角にした頭巾を被っているわけではなくて)ツバ付きの頭の形にデザインされています。
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この人たちが変わっているわけではなく、女王様も、アウトドアでの雨の日はご使用になっているのですから、完全に、英国婦人文化
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リボンが着いたお洒落な物までいろいろありますが、大体、価格は3ポンドぐらいで売っています。
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by rie-suzuki67 | 2013-09-15 06:11 | :: Mysteries...?
「切り裂きジャック」から125年
8月31日(土)の夜、TVチャンネル「Drama」で、'Jack the Ripper'(邦名:切り裂きジャック)を放送していました。
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ヴィクトリア時代のロンドンのイースト・エンドで、売春婦ばかりを殺害するという連続殺人事件(未解決殺人事件)ですが、最初の殺人は1888年8月31日から始まります。

数えてみたら、今年の8月31日が125年目でした。
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放送されていたのは、ちょうど100年目の年(1988年)に制作されたテレビシリーズの再放送。
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英国人俳優のマイケル・ケイン(Michael Caine)が、(当時、捜査にあたったロンドン警視庁の特別捜査官)フレデリック・アバーライン(Frederick Abberline)を演じるもの。
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長い英国の歴史からみたら、たったの125年しかなっていないのか!! と驚くと同時に、他方では100年でこんなにも社会(経済・服装・交通・衛生)が様変わりするものなかのか!!と、人類の文明の進化に驚きます。
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by rie-suzuki67 | 2013-09-02 06:20 | :: TV & Films
「英国と暮らす」 from LONDON by RIE SUZUKI apd2.exblog.jp