旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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伝統の K6 型
今回は電話ボックス!

6月18日から、セントラル・ロンドンの随所に(英国名物の一つである)赤い公衆電話ボックスを用いたアート作品が置かれています。
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かつては、エレファントエッグなどが登場しましたが、今度は伝統のK6型公衆電話ボックスです。

今回のは、女王様の即位60年「ダイヤモンド・ジュビリー」を記念して、ブリティッシュ・テレコム(BT)が企画したイベント 'BT ArtBox'
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著名な80人のデザイナーや建築家などによるユニークな電話ボックス作品。何個の作品と出会えるか、楽しみです。

終了後にはサザビーズでオークションにかけられ、売上げは創設25周年を迎えた児童保護慈善団体 ChildLine に寄付されます。

ご紹介した上記の写真の電話ボックスのタイトルは、'Long Live(長生き)Love Life' ってことですが、そういえば、一ヶ月前、ブティックのディスプレーで同じタイトルを目にしたことを思い出し・・・
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使われている(若き日の)女王様の写真もまた、あのセシル・ビートン撮影によるものです。
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因みに、公衆電話は Red telephone box と言う他に Telephone Kiosk とも呼ばれ、Kiosk の六代目ゆえ K6型。

英国で公衆の場に電話ボックスが登場したのは1920年。この初代電話ボックスが K1 (Kiosk No.1) です。

K6型と呼ばれる伝統の赤い公衆電話ボックスは、(旧バタシー発電所、現在テート・モダンとなっている旧バンクサイド発電所、リヴァプール大聖堂などの設計で知られる)建築家のジャイルズ・ギルバート・スコット(Sir Giles Gilbert Scott)によるデザインで、1935年のジョージ5世(エリザベス女王のおじいちゃん)の即位25周年「シルバー・ジュビリー」を記念してデザインされたもの。

赤い電話ボックスは、この時、始まったものです。
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by rie-suzuki67 | 2012-06-25 01:30 | :: Walk & Streets
英国5大輸出品目 と スカイ島(Island of Skye)
スコットランド屈指の名城イーレン・ドナン城(Eilean Donan Castle)。

昨年、このブログ上でご紹介した折には、その風光明媚さから「是非、行きたい!」とたくさんのお問い合わせをいただきました。

今日は、城の先にあるスカイ島のご紹介。
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城を通り過ぎた国道A87の突き当たりはカイル・オブ・ロハルシュ(Kyle of Lochalsh)。この町の中心部を通り過ぎる頃、左手に(本土とスカイ島を結ぶ唯一の橋である)Skye Bridgeが見えてきます。
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弧の描き方が急な橋なので、上って下ってを体感できる橋。

目指すは、スカイ島にあるタリスカー蒸造所(Talisker Distillery)ですが、その道中の名物といえば、「滝」
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この地点には、バスはもちろん乗用車が停車できるスペースが設けられているので、皆、車からおりてしばしの散歩。

昔は、北イングランドとスコットランドの夏の終わりを告げる花であったヘザーが、この時季に見れるのですから、温暖化に伴って北限が上昇しているのでしょうね。
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※特定していえば、これはスコットランド・ヘザー。そしてヘザーの群生をヒースといいます。

さて、タリスカー蒸造所は、入り江に面したカーボスト(Carbost)という村にあり、イーレン・ドナン城のある(本土の)ドーニー(Dornie)村からは車で52分くらい。
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スコッチ・ウイスキー(Scotch whisky)は、世界5大ウイスキーの一つですが、(輸入大国)英国にとってスコッチ・ウイスキーは貴重な輸出財源で、英国5大輸出品目の一つであり輸出規模はおよそ200ヶ国、日本円にして6000億円を数えます。

スコットランド各地に蒸留所が点在しますが、ここは見学が可能な蒸留所。

階段を二階に上がると、ちょっとした展示ルームのような待合室があり、入り口脇に受付があります。見学ツアーは、30分おきに、15名ずつスタートしますので、受付で出発時間をオファーされます。
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見学ツアーの時間まで、スコッチ・ウィスキーを飲みながら展示品の閲覧。(料金に一杯のスコッチ・ウィスキーが含まれます)。
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1990年スコッチ・ウイスキー令により、「スコットランドの蒸留所内で、大麦麦芽の酵素によって糖化させた穀類の糖化液を、酵母の添加のみによって発酵させて蒸留し、木(オーク)製の樽に詰めて最低3年間スコットランドにある保税貯蔵庫の中で熟成させたもの」だけがスコッチ・ウィスキーと呼べるのですが、麦芽を乾燥させる際に使用する(スコッチ・ウィスキー独特の香りを出すための)「泥炭」(ピート)の話などもしてくれます。
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ツアーの最後に到着するギフトショップには、高価なスコッチ・ウィスキーが並んでいるのですが、タリスカーに限らず、本来のスコッチ・ウィスキーは100ポンドを超える高価なものゆえ、ある程度以上の所得のある人でなければ普通は飲みません(飲むことができません)ので、価格が高くても当たり前。

上流階級の人々の酒ということになります。
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Talisker Distillery
Carbost, Island of Skye IV47 8SR
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by rie-suzuki67 | 2012-06-15 23:14 | :: Travel
東洋のバラ 「紫陽花」
日本人である私にとっての紫陽花とは、古風な花のイメージなのですが、ここまで色のバリエーションがあると(↓)、(別の花に見えて)可愛らしい
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(スローン・スクエアとヴィクトリア駅の間に位置する)イートン・スクエア近くの建物の窓棚(window ledge or window sill)に置かれた花箱(window box)。
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紫陽花、地球上で最も一般的に栽培・植えられているのが「西洋あじさい」("Hydrangea" ハイドレンジア) 。
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しかし、元々、紫陽花は、日本が原産国。日本固有の紫陽花といえば「額紫陽花(がくあじさい)」

万葉集に、わずか2首の「紫陽花」が登場します。従って、奈良時代以前から自生した花ですが、以後、江戸時代に松尾芭蕉が詠むまで、日本の古典文学にはほとんど登場しません。雅びな平安の人々には、いたって不人気。

むしろ「紫陽花」の美を見いだしたのは、日本人ではなくヨーロッパ人。西洋に「紫陽花」を紹介した代表的な人といえば、シーボルトがいますよね。
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江戸時代後期~明治時代初期、ヨーロッパに渡った「紫陽花」は、「東洋のバラ」ともてはやされ、熱狂的に迎えられたそうです。それが、オランダ、フランス、ドイツなどで品種改良されて、「ハイドレンジア」(西洋あじさい)として、逆輸入され、今日に至っています。

ヨーロッパ文化に新風を吹き込み、ジャポニズムを生み出した「浮世絵」同様、紫陽花もまた、西洋に発見された日本文花。
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日本では、(色をかえながら咲くため) 「移り気・浮気」な花として、特に武人に嫌われますが、ヨーロッパでは、秋頃まで数カ月に渡って咲くものもあり、そのモンスター性から、「辛抱」というイメージが加わりました。

「紫陽花」さん、ヨーロッパに渡って変身してきてよかったですね!今日のように、もてはやされる時代が来るとは、(先人の) 誰が想像したか・・・
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by rie-suzuki67 | 2012-06-14 23:58 | :: Plants & Parks
ジャケット・ポテト
日本では Baked Jacket Potato はステーキなどの付け合せ的な存在ですが、英国ではこれだけでメニューとして存在し、手軽なランチとして愛されています。

パブメニューとして、またはカフェテリアなどで提供されており、トッピングを何にするかによって価格は違いますが2.50~3.80ポンドぐらい。

他民族国家・英国だけに、トッピングの選択肢は国際色豊か

チリ・コン・カーン(Chili con carne, ミートと豆のスパイシー煮込み)を選ぶ男性、ツナ・コーン・マヨネーズ(Tuna, Sweetcorn & Mayonnaise)が好きな女性という傾向があります。

私の好きなトッピングはチキン・ティカ・マサラ(Chicken Tikka Masala)。
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ようは、カレーです。

ホット (Hot) はまさに(通常の)インディアンレストランで出てくるチキン・ティカ・マサラですが、コールド (Cold) のチキン・ティカ・マサラは、こんな感じ(↓)
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これもなかなかの美味しいです。

チーズ・ベーコンなんていうのも美味しいですよ。いろいろ試して、ジャケット・ポテトの真髄を味わってみると、英国人アイルランド人文化が見えてくるかもしれませんよ。
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by rie-suzuki67 | 2012-06-14 23:16 | :: Food & Beverages
ことわざ 「4月の雨は5月のバラを咲かす」
昨年の(ロンドンの)薔薇事情はといえば、雨が少なくて、つぼみの段階で枯れてしまっているものが多かったのですが、今年の薔薇はとても綺麗に咲いています。
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4月、知人に私が「今日も雨、明日も、今週は雨が続き・・・」と愚痴をこぼしたら、「4月の雨は5月の花を咲かす、ということわざがあるそうですよ」と。

それなら、今年は素晴らしい薔薇が見られる!と期待に胸を膨らませて待っていました。
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毎年、この時季になるとハイド・パーク内にあるローズ・ガーデンに足を運ぶのが恒例。
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薔薇にも早咲き・中咲き・遅咲きの品種があるので、ダイヤモンド・ジュビリー連休前と一昨日の二回、楽しみました。
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実は、このことわざ、正しくは以下:
March winds and April showers bring (forth) May flowers.

日本のことわざに置き換えると、
・苦あれば楽あり
・禍福はあざなえる縄のごとし
・雨降って地固まる

花や、ましてや薔薇をさして語った言葉ではなく、「雨降って地固まる、苦あれば楽あり」ということなのですが・・・
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長い冬の間、花を待ちわび、そして冬の終わりを告げるスノー・ドロップから始まる(順に咲き出す)花々を追いかけながらの花暦をしながら春・夏を待ち焦がれる年月を過ごす私にとっては、その解釈をそのままダイレクトに「4月の雨は5月のバラ(花)を咲かす」と受け止めたくて・・・
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英国の品種改良された薔薇は、つぼみの時と咲くに連れての色が変わっていくものが多いので大好きです。
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★ もっと薔薇の写真をみる (More...) ★
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by rie-suzuki67 | 2012-06-13 01:15 | :: Plants & Parks
英語表現 Hip, Hip, Hooray!
「すごかった!」という言葉でしか表現できないほど、(それを伝えるための文章が)書けないのです。女王様のダイヤモンド・ジュビリー。

15年になる英国との関わりの中で、これまでに経験したことのない、(国はもちろん老若男女)国民をあげての最高の盛り上がり、(今更ながら)20世紀を代表する鉄の女の一人として歴史に名を残すであろう偉大な女王様に、私が感無量で涙。
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書けないゆえに、三日間を通して毎日耳にした英語表現と、絵画というトンチンカンなポイントに焦点を当ててのダイヤモンド・ジュビリーの手引き

二件一揆にアップしました。ビデオに撮られている方は、この後、みなおしてみるのも面白いかも?!

3日(日)2.30pmスタートの「テムズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ページェント」。マグネットと化したテムズ河。吸いつけられるように人々が河へ向かい、私は15分前にチェルシー・ブリッジ(南岸)に到着。
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橋の上から(リヴァー・ページェントの)スタート地点となるアルバート・ブリッジを眺め・・・
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橋の袂のカドガン・ピアに停泊されたRoyal Barge(王室平底船)を確認。
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この時、既に、ウィリアム王子・キャサリン妃・ハリー王子が乗船済みでした。

実は、テムズ河に架かる橋々は、車だけでなく、歩行者も通行禁止となるので(居座れるのはメディアだけなので)到着から8分後の2.23pm、橋から出てくれるよう警察官の呼びかけが始まりました。

ちょうど橋を渡り切るところだったので、そのまま北岸へ。

人で埋め尽くされた河辺・・・
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(ロイヤル・ファミリーの居る)アルバート・ブリッジとチェルシー・ブリッジの中間まで来れば、(いつものは車がビュン・ビュン走っている道ですが)出店も設置され歩けるスペースが・・・
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ボケボケですが、(ロイヤル・ベル・シップを除けば)これ(↓)が1,000隻を率いる先頭の王室平底船「グロリアーナ」(Gloriana)。
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さて、女王様の居るカドガン・ピアの真向かい(南岸)のバタシー・パークで掛け声を発している男性(日本でも映像で流れたかしら?)
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まずは帽子をとり、(対岸の女王様に向かって)「Hip! Hip!」(ヒップ!ヒップ!)

その後に続いて、周りにいる観衆が「Hooray!」(フーレイ)

この時、彼は、帽子を上に掲げます。

これが三回繰り返されました。

翌日4日も同じ光景が、(バッキンガム宮殿前で行われた)コンサートの最後、チャールズ皇太子のスピーチの締め括りとして口にされました。
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チャールズ皇太子:Resounding and cheers for Her Majesty, The Queen!
チャールズ皇太子:Hip! Hip!
観衆: Hooray!

これが三回繰り返されました。
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そして更に翌日5日も。バッキンガム宮殿のテラスに立ったロイヤル・ファミリー。

式典の最後は、衛兵長が:
Three cheers for Her Majesty, the Queen!
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衛兵が皆、帽子をとり、衛兵長: Hip! Hip!
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衛兵が帽子を掲げ、衛兵と観衆が: Hooray!
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これが三回繰り返されました。

英国の宴会パーティで、また、試合などで勝利した祝賀パレードの際に観衆から叫ばれる数え切れないほどの「Hooray!」という言葉なのですが・・・

昔の上流階級の英国人は、お酒を飲む前に、国王の肖像画に顔を向けてグラスを掲げ、「Hooray!」と叫びました。古風な言葉ですが、今でも使われている「万歳!」という意味。

英国人にとっての「hooray」は、喜びという感情と深く結びついている言葉で 、誰かに感謝の意を表したい時に、皆で「hip hip hooray」と三回叫びます。これをthree cheersと呼びます。

ゆえに、「女王様」に感謝の意を示したい言葉として:
Three cheers for the Queen (Her Majesty)!
女王様に万歳三唱をしましょう!

Hip-hip, hooray!  万歳!
Hip-hip, hooray!  万歳!
Hip-hip, hooray!  万歳!

日本の万歳三唱と同じですね。
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by rie-suzuki67 | 2012-06-07 11:50 | :: Royal Family
今蘇る二枚の絵画とヘンデル
まずは、Hip hip hooray! という(英)タイトルの有名な絵画
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英国のヴィクトリア時代に描かれた絵画で、画家の名はピーザ・スィヴェリーン・クロイア(Peder Severin Krøyer, 1851-1909)。

日本(邦題)では、「乾杯」というタイトルで知られている絵画です。

クロイアは、デンマーク人で、スケーエン派を代表する写実主義の画家。新古典派およびロマン派の過度の演出に対する反動から1800年代半ばに起こった写実主義。

率直な主題を、理想化せずに、また形式論に追従せずに描いた美術様式で、現実に対する関心から、農民労働者、身近な風景などをモティーフとしました。

社会的背景に、産業革命による物質生活や自然科学の進歩、資本主義社会の成熟、それらの反面として、労働・社会問題の深刻化などがあげられます。

因みに、スケーエン派のスケーエンとは、デンマーク北端の漁村の名前でクロイアの故郷でもあり、1800年代末、その風景の美しさに惹かれて画家たちが集まり、芸術家コロニーを排出した村。

クロイアも、海岸をそぞろ歩く男女、海で戯れる子ども、地元の漁師たちなど、海の絵が断然多く、自然と人々の生活を絵画に表現しました。

現実に対する姿勢は、印象派(マネ、ドガ、ミレーなど)に影響を与えました。

続いてこの絵(↓)、美術館の特別展のポスターとして目にしていた人も多いことでしょうが、5月3日の「テムズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ページェント」の光景を見てはじめて、このポスターと繋がった!という方もいるのではないですか?
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この絵、けっして、かつての(繁栄)絶頂期の古き良きテムズの姿を描いたという単純な絵画ではないのです。

「これほど大規模な祭典は、350年ぶり」という言葉が走った「テムズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ページェント」ですが、「350年前のそれって、何?」と思いませんか?

この絵画は、ロンドンのThe National Maritime Museum所蔵のLondon: The Thames on Lord Mayor’s Day, looking towards the City and St. Paul’s Cathedral (circa 1750)。

12世紀以来、旧市街シティーの市長は名誉職で、毎年、ギルド(同業業者組合)の中から選出され、その就任パレード「ロード・メイヤーズ・ショー」(王権へ忠誠を誓うために、ギルドホールからウェストミンスター宮殿への道のり)というものが催されている年中行事は、皆様、ご存知のことでしょう。

この「ロード・メイヤーズ・ショー」、1300年代末から1400年代半ばの時々において、この新しく選ばれた市長は、陸路(だけ)を使ってウェストミンスター宮殿に赴くのではなく、テムズ河を使ったのです。

その際、市長は、他の同業者組合の人々と、吟遊詩人を伴って船でテムズを上りました。

この絵画は、260年前の1746年の「ロード・メイヤーズ・デイ・ページェント」を画家カナレット( Canaletto)が描いたものです。

市長のことは、さて置き。ロイヤル・リヴァーとしてのページェントは(実際には)400年の歴史を誇ります。

それは、1610年5月30日。エリザベス一世が後継に指名したジェームズ一世が始まり。

そのページェントは、息子ヘンリーを英国皇太子(Prince of Wales)であると宣言して催したテムズの上での3日間におよぶ祝賀パーティ。ドラム、トランペット、横笛などの音楽だけでなく、2商船と2軍艦および1海賊船で行なわれる戦いのページも設けられたそうです。

そして、世に言う「350年ぶり」・・・1662年8月23日、王政復古を遂げたチャールズ二世が1661年に戴冠式を行い、翌年結婚。チャールズ二世とキャサリン王妃の(ハンプトン・コート宮殿から)ホワイトホール宮殿への到着(入宮)を歓迎するために催されたページェントです。

そりゃそうです!長い歴史の中で、国王が処刑されてしまったのはたった一人、父王のチャールズ一世。7年におよぶ護国制(共和制)にリベンジしたチャールズ二世の王政復古が伴ったページェントですから、そりゃ盛大です。

こんにちの英国王室は、この王政復古があって今に繋がっているので・・・

さて、素晴らしい音楽と歌声を聴かせてくれたミュージック平底船(Music Barge)が最後尾でフィナーレを盛り上げてくれましたよね。

船を回転させながら奏でていた曲に、ロイヤル・ファミリーも、橋の上の観衆も、音楽に合わせて楽しそうに体を揺らしていたでしょ。まるで、楽しそうに水が飛び跳ねながら踊っているような曲・・・

「ヘンデルの水曲」(Handel’s Water Music)に焦点をあてた演出で、元々は、1717年7月に国王ジョージ一世が催したテムズ上でのコンサートのために、(英国に帰化して英国人となった作曲家)ヘンデルが書き上げた水上ミュージックです。
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by rie-suzuki67 | 2012-06-07 11:23 | :: Royal Family
「英国と暮らす」 from LONDON by RIE SUZUKI apd2.exblog.jp