旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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ヴィクトリア「下水道ネットワーク」を構築した偉大な人物
先週のことですが、ヴィクトリア時代に造られた下水道システムが老朽化しているので、(2012年の)オリムピック前に、開発し直さなければいかんだろう?!

という報道がありました。その費用は少なくとも20億ポンド(約4800億円)。

(↓) ヴィクトリア・エンバンクメント周辺 Victoria Embankment
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世界で最初の「地下鉄」にしてもそうですが、「ヴィクトリア時代!そんな前から何もしていないの~?!」「それじゃ、(あんなんでも)仕方がないわっ」と毎度のことながら呆れます。

現在のものを造った人物、 ジョーゼフ・バザルゲット(Sir. Joseph Bazalgette)という方で、土木技師です。

(↓)バザルゲット関係のモニュメントNo.1 (場所: エンバンクメント Map
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19世紀中旬にロンドンから汚物を一掃するシステムを作った中心人物で、1666年の(世界三大大火の一つと呼ばれる)ロンドン大火の後に現在のロンドン建築(街)の原形を創出した天才 クリストファー・レンにも相当する功績を上げた人物として評されています。
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1666年のロンドン大火というのは、悲惨な反面、コレラの病根を断ち切ったという説もあるくらい、きれいさっぱりと焼けてしまったわけです。

が、再び都市が機能を回復すると、疫病の勢いは再興し、その媒介原因である汚物処理と水質の浄化は都市の最大の問題となっていました。

1853年から翌年の一年間に、ロンドンでは10,738人がコレラで一気に亡くなった事実があります。

そして、その問題をグランド・マスター・プランで見事に解決した人物がバザルゲットだったわけです。

汚水は枝水管から川(テムズ河)に流れ込む前に、エンバンクメントの地下にある汚水処理施設で浄化されるシステムが整備されました。

(↓)バザルゲット関係のモニュメントNo.2 (場所: チェルシー Map
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この時、イースト・エンド地域は、このネットワークプランから外れていたので、同年1866年にコレラで大量の犠牲者を出すことになります。

しかし、シティウエスト・エンドからは、まったく病人が出なかったことから、コレラの広がる理由を、ようやく多くの人々が認識するようになりました。

1898年にドイツのハンブルグでもコレラで約9,000人が犠牲になっていますが、当然、ロンドン市はハンブルグに下水道整備を警告しただけでなく、英国の下水事業技術の売り込みをしたことは言うまでもありません。

今でも、バザルゲットの作った Sewer System が、ロンドンを清潔な街に保つ原動力となっています。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-30 07:46 | :: Famous People
ロゴマーク 「フェアトレード」(公平な貿易)
買い物を通してできる身近な国際協力のかたちをご紹介いたします。

実は最近、スーパーでの買い物の際に、気になっていたマークがあります。
「FAIRTRADE」と書かれたロゴマーク
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FAIRTRADE(フェア・トレード = 公平な貿易)とは・・・

発展途上国に住み、豊富な自然資源と伝統の技術を持ちながら、商品開発のノウハウや商品を販売する市場情報を持たない人々に、商売の機会を提供し、自らの力で暮らしを向上することを支援する社会運動

1960年代に、発展途上国の自立を促すという人道的側面が強い社会運動としてヨーロッパから始まりましたが、現在は、日本にも、その組織FLOがあります。

わかりやすい具体例:

途上国のコーヒー生産者が、苗を育て、肥料をやり、日々の農作業を通して収穫を迎えても、市場の知識や情報に疎かったり、業者との交渉の手だてを持っていない(立場の弱い)生産者は、悪質で搾取的な仲買人のいいなりに、生産コストを下回る価格で買いたたかれてしまうというのが、コーヒーマーケットの現状です。

FLOは、この不公平な仕組みを根本から見直すべく、新たな貿易の形を促進し、基準を満たした良い生産物を世界の市場より高い価格で、しかも生産者が債務の罠にはまらないように前払いでかつ長期の契約を結ぶという貿易のルールを作りました。

もちろん、経済的、社会的、環境的問題のバランスをとる社会的措置であると認識されています。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-29 09:38 | :: Shopping
城下町・アランドル(Arundel)
ロンドン・ヴィクトリア駅から(チチェスターまたはポーツマス行きに乗り)1時間20分。アランドル駅の手前で、はっきりと見えてくるアランドルの町並み(↓)
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アランドル(Arundel)は、ウェスト・サセックス州(West Sussex)にある(これぞ!英国的)城下町です。
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駅から徒歩10分で、すでに町の中心部。小さな町なので、2時間もあれば、町全体を歩けますが、アンティークショップが軒を並べる町なので、古本屋も含め、寄り道が多いともっとゆっくりと過ごせます。
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シンボルは、アランドル城。
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征服王ウィリアムの従兄弟であるロジャー・モンゴメリ(Roger de Montgomery)が、1067年に建てた城砦が城の原型です。

*「ヘイスティングズの戦い」(1066年)の翌年
*現在は、ノーフォーク公爵のお城(家)
*シュールズベリー・アビーを建てたのもロジャー・モンゴメリ
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K大学のK先生に教えていただいたばかりの町なので、現在、上記のこと以外、知識がないので、あとは、町並みを写真でご堪能ください。

大聖堂(↓)
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フランスでは一般的ですが、英国の大聖堂で、薔薇窓が目をひく教会というのは、珍しい気がします(↓) 英国国教会ではなく、こちらは、カトリック教会なので、そうなんでしょうね~?!
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内部のには、キリストが拘束されるシーンから - 十字架にかかられ - そして、十字架から下ろされるまでのシーンが順に描かれた彫刻が施されています(↓)
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セント・ニコラス教会(↓)
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岸辺から、の上の大聖堂とセント・ニコラス教会を眺めると、こんな感じ(↓)
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アランドル城の一般公開期間は、2007年の場合、3/31-10/31まで。従って、ちょっと行くのが早すぎて、今回は、(万里の長城のような)城や庭の散歩ができませんでした。
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また、来ますよ! アランドルを去る車中から、町を眺めながら、そう誓うのありました。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-27 09:20 | :: Countryside
新20ポンド札
3/25(日)から、ヨーロッパは「サマー・タイム」が始まりました。日本との時差は、-8時間。(日が伸びたような感じがして嬉し~い!)

* * * *

さて、3/13の新札発行で、20ポンド札が新しくなりました(↓)
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これまでの20ポンド札(の裏面)に印刷されていた人物といえば、作曲家・指揮者エルガー(Sir Edward William Elgar, 1857-1934)。

エルガー作曲による行進曲「威風堂々」(Pomp and Circumstance)は、"第二の国歌"と称されるほど愛され、ロイヤル・アルバートホールで毎年開催される夏の風物詩「プロムナード・コンサート」(プロムス PROMS) のオオトリを務める定番曲であることはあまりに有名(英国民、最後のこの曲で一致団結盛り上がってしまうわけです)。

今回の新20ポンド札では、それが、経済学者・哲学者アダム・スミス(Adam Smith, 1723- 1790)に替わっておりました(↓)
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英国のスコットランド出身のアダム・スミス・・・ 主著の「国富論」(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)といえば、聞いたことがあると思います。"経済学の父"と呼ばれる人です。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-26 08:55 | :: Famous People
リアリティを求めて
余談ですが、今日は、サセックス州にある城下町・アランドル(Arundel)に行ってきます。家から1時間くらいの所にある町です。追ってご紹介いたします。

* * * * *

さて、本題。

ロンドンのウエスト・エンドが、ブロードウェイと並ぶミュージカルのメッカであることは何度も書いていますが、最近、私の最寄り駅で見かけたミュージカル「メリー・ポピンズ」のポスター(↓)
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「違う!」

2005年から公演が再スタートしたこのミュージカルの(見慣れた一般的な)メイン・ポスターは、このデザイン(↓)なんですよ。
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どっちがいいか・・・といえば、最寄り駅に貼られ出したTOPのポスターにひかれました。

デザイン性ではなく、キャッチコピーがリアリスティック!

「(いつもより)屋根をあげて(あがった感覚になる)、つま先がタッピングして、高く飛んで、突飛な作品」ですからね。
'A Roof - Raising, Toe - Tapping, High - Flying, Extravaganza!'
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ネイティブでない人にとては(英語で)キャッチコピーを作る作業がどれほど大変なことか、身にしみて知っている私めは、謳い文句って本当に大切だよな~と痛感。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-24 17:39 | :: Languages
St. James's Hall, Piccadilly
シャーロック・ホームズの物語にも登場する(当時はロンドンでも指折りだった)コンサートホール "St. James's Hall"、今はホテルになっています(↓)
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そうです! 現在は、ピカデリーにあるル・メリディアン・ピカデリー(Le Mridien Piccadilly)が、そこに建っています。

ピカデリーの交通渋滞の原因の一つとなっている玄関前(大通りの路上)のタクシー駐車

完璧に邪魔ですが、エントランスの屋根(角)に付けられた可愛らしい [TAXI] という表示ランプから、それが正当なものになっていることをうかがい知ることができます(そういうものなんでしょうか?)

Concert Hall in 1858
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話を戻して、1855年頃に建築されたヴィクトリア朝のコンサートホール St. James's Hall は、ホテルを建てるため 1904 年解体されます。

a0067582_14191611.jpgところで、ル・メリディアン・ピカデリーの向かいにある建物、何だと思いますか?

St. James's Church, Piccadillyです。

平日の昼間は毎日、教会の入り口の広場でマーケットが開かれていますよね。

コンサートも定期的に行われています。

ジャパン・センターの並びですから、ご存知の方が沢山いらっしゃると思います。

かつては、
St. James's Church と
St. James's Hall は、
道を挟んで一対だったわけで・・・。

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by rie-suzuki67 | 2007-03-22 14:13 | :: Architecture
「チャリング・クロス街84番地」 (1)
米国人女性作家(New York在住)とロンドンの古書店主人との海を越えた20年間(1949~1969年)にも及ぶ手紙のやり取り(文通)をまとめた実書簡本をご存知ですか?!
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一度も顔を会わせることなく、この文通(書籍の注文)は、ロンドンの古書店主人の死と共に終わりを告げます。

友情というべきか、究極のプラトニックラブと呼ぶべきか・・・。また、戦後食糧難のロンドンと、一方でニューヨークの本事情についても、その手紙の中でもうかがい知ることができます。

a0067582_0191399.jpg20年間にかわされた手紙を回想録としてまとめた「チャリングクロス街84番地」(原題: 84 Charing Cross Road)が1970年に出版されるや、反響は大きく、ロンドンやブロードウェイの舞台、映画にもされました。

原作者であり、その手紙の当事者であるヘレーン・ハンフ(Helene Hanff, 1916-1997)は、この本の成功により、初めて憧れのロンドンを訪れたのが1971年6月。

この時のことを書いた旅日記がThe Duchess of Bloombury Streetという本です(1974年出版、ヘレン55歳)。
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実は、私、本も読み、映画も観ております(映画は、古書店主人の役をアンソニー・ホプキンスが演じでいます、日本未公開のためツタヤで借りてください)。そして、この古書店が実際に存在した場所84 Charing Cross Roadの前を(平日は)毎日通っております。

チャリング・クロス・ロード(Charing Cross Road)は、トラファルガー広場から北に、トッテナム・コート・ロード駅まで伸びた道ですが、昔から古本屋さんの多いストリートとして知られています(現在は、かな~り、件数が減ってしまっておりますが、あることはあります)。

そんな話を書いた理由は、ちょっと、ここに立ち寄ってみたからです(↓)
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トラファルガー広場からレスター・スクエア駅に向かってチャリング・クロス・ロードを上がる途中の右手(ちょうどトラファルガー広場とレスター・スクエア駅の中間)にあるセシル・コートという路地です。
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ここも古書店ストリートとして有名な場所です。
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掘り出し物が、安くかえます。
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本だけでなく、レア物を取り扱う店がいろいろあります(↓)
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古い切手や手紙、古地図、風刺画なんかも・・・
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世界最初の切手、ブラック・ペニーに気づかれた方、あなたは、私の写真アングルの意図を察してくださった、そして私のブログ(vol. 1)をきっちり読んでくださっている方に違いありません(笑)

*現在は、この古書店があった場所には、プレートが付いているので、明日にでも通った時に撮影しておきます~。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-19 00:37 | :: Literature
Norwood Grove (ノーウッドの小森)
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話しは戻りますが、日曜日の午後、半年ぶりに、家の裏にあるノーウッド・グローブ(Norwood Grove ノーウッドの小森)を散歩しました。
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どこまでも平坦な公園よりも、実は、少しだけになっているとか、完全に丘の上という所の方が好きなんです。
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春とはいえ、やはり、夏場の風景にはかなわないように思います。芝は青々していても、木々の緑が乏しいから。元気なのは、ラッパ水仙のみ。
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丘の下にあるノーブリー・パーク(Norbury Park)で、カイトを飛ばしている(操縦している)人を見かけました(↓)
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日本の伝統的な凧の紐は一本ですが、西洋凧は、二本のロープを両手で操縦
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(↑)「ねっ!ねっ! 英国人、すでに半袖ですがな!」

因みにこの人、一生懸命、腰をかがめて、後ろに体重をかけて踏ん張っていましたが、時折、風に煽られて、両足が地面を滑っていってました。まさに飛べそうな勢い。いっそ、飛んでしまった方が(空中遊泳)、楽しいでしょうに?!
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by rie-suzuki67 | 2007-03-15 06:09 | :: Plants & Parks
ガーナ(Republic of Ghana)
昨日・今日のロンドンは、シャツ一枚で大丈夫なくらい暖かかったです。

上着がいらないと私が感じるほどの陽気の場合)英国人は、当然、半袖のTシャツ(男)かノースリーブ(女)でいるということです。
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普段から、厚着の嫌いな英国人ですから、ますます、のような服装へと薄着になっています。
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(↑↓)セント・ジェームズ・パークのアーモンドの花 *桜ではありません!
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さて、3月に入ってからでしょうか、ガーナ共和国(西アフリカ)と英国国旗が、バッキンガム宮殿からホース・ガーズまで続く道 "The Mall" に取り付けられました。
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(因みに "The Mall" のコンクリートの色が赤なのは、「レッド・カーペット」を敷いた状態を意味しております、女王陛下の通る道ゆえ)

そして、沿道には、見物人避けの柵も配置されておりましたので、何がしかのパレードがあるんだろうな~と思っていたら、まさに、それは「今日」(3/13)、行われたようです。
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ガーナが、英国から独立したのは、1957年3月6日。今日13日~15日まで、ガーナの大統領がエリザベス女王のゲストとして来英されております。
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で、本日、ホース・ガーズで式典が行われたのでありました。私は、見物しておりませんが、グリーンパークに、ガーナの小旗を持った人がいたので、察しがつきました。
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*野口英世は、黄熱病の研究中に、ガーナで亡くなっております。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-14 03:02 | :: uk is ...
「キングス・ロード」のディスプレー
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チェルシーの「サタデー・マーケット」の続きです。従って、「キングス・ロード」のお店を少しご紹介いたします。

* * * * * *


ロンドンで、「おもちゃ屋さん」というと、誰もがリージェント・ストリートにあるおもちゃのデパート「ハムレイズ」(Hamleys)を連想するでしょう。

・・・が、実は、この界隈(チェルシー)にも、大変有名なおもちゃ屋さんがあります。

著名人、高所得者が住むエリアだけあって、このおもちゃ屋さんで、(家族を連れた)芸能人に遭遇することも珍しくないほど。
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店名は、「デイジー&トム」(Daisy & Tom)と言います。

お友達にお子さんが生まれたとか、お友達のお子さんへのバースデー・プレゼント探しにはもってこいのお店です。お洒落な商品が揃っているため、大人でも欲しくなるような物も取り扱っています。
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(↑)このミニカー、400 ポンド(約10万円)でございます。

そして、こちら(↓)、PAPERPASSIONS というだけあって、紙製品ギフトが素晴らしい!
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ある種、アイディア商品です!
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イースターが近づいたので、イースター関係の小物が一杯ありました。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-13 03:30 | :: ShowWindow&Illumi
「英国と暮らす」 from LONDON by RIE SUZUKI apd2.exblog.jp