旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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カテゴリ::: Literature( 7 )
1番フォームの時計の下で・・・
長いことパディントン・ベアのブロンズ像は、パディントン駅のショッピングエリア(エスカレーターの横)にありました。
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記念写真の撮影スポットだったわけで、エスカレーターを上がった所にパディントン・ベア・ショップ(↓)もあり、ちょうどよかったのですが・・・
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ご覧の通り・・・(↓)
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ブロンズ像は、1番線プラットフォームにある(パディントン駅のシンボルともいえる)ステーション・クロックの真下というグッドポジションに移動しました。

彼が、この時計の下でブラウン夫妻に出会うシーンを想像してみてください(いい感じ)
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横には、以前、ご紹介した(その時は、セント・ポール大聖堂を眺めるかのようにテムズ河の河辺に置かれていたパディントンの)ブック・ベンチ(Book Bench)が!

期間終了後のオークションで、このベンチはパディントン駅が落札したってことかな?!

このブロンズ像、可愛くないと思う人も多いでしょうが、これが初めて挿絵として登場した時のパディントン・ベア。
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ペルーから密航して来てパディントン駅に着いた時には、帽子とスーツケースしか持っていなかった裸のベアだったので。

さて、セントラル・ロンドンの50箇所に、セレブリティがデザインしたペイントのパディントン・ベアが12月30日まで設置されていまが、もちろん、パディントン駅にもあります。

それも、作者であるマイケル・ボンド(Michael Bond)氏がデザインしたペインティングのベアです。
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8番線と9番線の間のプラットフォームにあり(改札がないので自由に見られます)、このペインティングが一番しっくりきますね。
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by rie-suzuki67 | 2014-12-03 05:37 | :: Literature
本屋さんとクリスマス
この時季は、クリスマス商戦でどの業種も忙しいのですが、王道を言わせてもらうなら、今も昔も本屋さんがとても忙しい季節です。
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特に、スコットランドの本屋さんは戦後の1958年まで、クリマス・デイ(12/25)の祝日もなく、夜遅くまで一生懸命に働いていました。

イングランドとスコットランドは英国(イギリス)という一つの国を構成するそれぞれが国で、たくさんの異なる条例があり、特に(歴史・風土により)文化や習慣は大きく異なります。
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現在の英国は、毎年12月25日のクリスマス・デイといえば、(イスラム系・インド系のお店を除き)英国中の全てのビジネスがお休み(交通機関も全面運休)で、家で静かに過ごすしかないわけですが、その始まりはそんなに古いものではありません。
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イングランドクリスマス・デイが国民の休日になったのは1871年(ヴィクトリア時代後期)。元日(ニュー・イヤーズ・デイ)が休日になったのは、ずっと後の1974年。イングランドでは、新年よりもクリスマスの方が(今も昔も)重要視されています。

スコットランドでは、(1) 宗教的な理由によりクリスマスを祝うことが禁止された時代があり、また、(2) 真冬を祝う北欧の文化をもっているので、クリスマスよりも新年の方が(今も昔も)重要視されています。

従って、スコットランドでは、大晦日から新年にかけて「ホグマニー」(Hogmanay)と呼ばれる盛大なイベントが昔からあり、クリスマス・デイが国民の休日になったのは戦後の1958年になってから。

両国における、両祝日が制定された歴史上の順番は逆なのです。
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現存する英国および世界最古の本屋さんは1700年代ですが、本屋さんの歴史は当然それよりももっともっと古く、英国では、昔も今も、本がクリスマスプレゼントとして人気があり、大人も子どもも冬の楽しみは読書

「冬の夕べはすべての家族が暖炉を囲み、一家そろって本に鼻を押し付けた」というヴィクトリア時代の家族の言が残されています。

e-bookとう最新のテクノロジー時代をむかえた現在でも、この時季の本屋さんは忙しいのです。
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ドイツに住んだ友人が、「ドイツなどの北国が、詩人や作曲家などを多く排出した理由は、真冬、することがないからだよ、家にこもるしかないから」とずっと昔に言っていましたが、冬になると毎年何度もそれを思い出しています。

同時に、北イングランドやスコットランドが、(南・中部イングランドに比べて)北国であることを考える時があります。
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本はクリスマスプレゼントとして人気があると同時に、私も最近は夜中まで読書三昧(一晩で一冊を読んでしまう有様なので、次の本を仕入れなければ!)

【補足】
イングランドでの宗教改革は、ヘンリー八世によって1540年頃行われ、ローマ・カトリックから分離し、独自の英国国教会(Church of England)を立ち上げましたが、一方、スコットランドの宗教改革は、1560年頃、(スイスで起こりドイツ、フランス、オランダなどで広まったカルヴァン派の教派が)大陸からもたらされたもの。スコットランド長老教会(Presbyterianism, Presbyterian Church)。

いずれも(カトリックではないだけで)キリスト教なのでプロテスタント。しかし、スコットランド長老教会は、クリスマスはカトリック色が強い(カトリック的で迷信的である)として禁じたのでした。上記(1)の宗教的な理由とはそういうことです。
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by rie-suzuki67 | 2012-12-09 18:11 | :: Literature
「カティ・サーク」 -- 「蛍の光」 -- 「魔女」
昨日(5月21日)は、朝から、(かつて大英帝国が誇った)快速帆船「カティ・サーク(Cutty Sark)」の不審火による焼失のニュースがTOP。
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ロンドンの中で、私が一番好きな場所がグリニッジなだけに、そこに(テムズ河に)停泊している(観光名所になっている)この船は、ある種、グリニッジのシンボルの一つであるから、かなりショック!

歴史を重んじる英国においては、それはそれは貴重な船の損害です。
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英国とは切っても切れない紅茶文化。東インド会社ってご存知ですよね。この船は、茶輸送船として重要な役割を果し、最強の速さから19世紀のフェラーリとも呼ばれているティー・クリッパーです。

スコッチ・ウィスキーの "CUTTY SARK" は、この船の名前から命名されていますが、では、この船の名前の由来は・・・というと(以下)。

「カティ・サーク(Cutty Sark)」とは、スコットランド語で、Cutty = Short(短い)・Sark = Petticoat(ペチコート=下着)のこと。

「短い下着」は、英国スコットランドの英雄的詩人、ロバート・バーンズ(Robert Burns, 「蛍の光」の原曲であるスコットランド民謡 "Auld Lang Syne" <英訳:Old Long Ago「遠い昔」> の作詞者)の詩 "Tam o' Shanter"(シャンターのタム)の中に出てくるフレーズです。

最初の船主となったジョン・ジョック・ウィリス(John Jock Willis)が、このフレーズから命名したといわれています。

カティ・サーク号のニュースでは、主語(船)は She … とコメントされますが、この船が女性であることは明白。
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理由は有名ですが、船に無くてはならない船首にいるのが、胸をあらわに「カティ・サーク(短い下着)」をまとい、馬の尻尾の毛を握った魔女ナニー(Nannie)だからです。
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バーンズの詩に登場するナニーは、ある暴風雨の夜、百姓のタムが馬にまたがり家に帰る途中、村はずれの教会堂で、魔女の狂宴を垣間見てしまいます。

その中に、一人下着姿で踊る若く美しい魔女ナニーを見たタムは、興奮のあまり思わず叫び声をあげて見つかってしまいます。

タムは馬に飛び乗り逃げますが、ナニーは空を飛ぶように追い迫り、左手で馬の尻尾をつかんだ瞬間、馬が魔女の嫌う(水)を飛び越え、馬の尻尾がぬけてタムの命は助かります。

物語の通り、船首像のナニーは、もすごい形相をし、水平に突き出した左手には、馬の尻尾の毛を握っています。その後としては、ナニーは髪を掴んで人を海に引きずり込む魔女とされています。
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by rie-suzuki67 | 2007-05-23 03:50 | :: Literature
ピーター・パンと寒中水泳大会
毎年クリスマス・デイにハイドパークのサーペンタイン(池)で開催されている「寒中水泳大会」、ご存知の方も多いはず。
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はっきり言って、近所に住んでいるか、またはを持っている人しか見にいけませんよね!(12/25は交通機関が全面運休日ですから)

そんな印象しかない「寒中水泳大会」ですが、実は、由緒正しきものでありまして・・・

サーペンタイン(池)沿いに、クラブハウスがありますので、ちょっとここで一休みのティータイム
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こんなものがに飾られています(↓)
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クラブハウス前のデッキから飛び込むわけですなっ(↓)
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さて、この寒中水泳大会、その名も「ピーターパン杯」(Peter Pan Cup)と言います。
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a0067582_1541738.jpgハイドパークの一部と見なされることもある地続きのケンジントン・ガーデンには「ピーターパンの像」もありますよね。

そこで、なぜ、ピーターパンの舞台がケンジントン・ガーデンなのか?のお話。

ケンジントン・ガーデンの歴史は長く、古くは地続きのハイドパークの一部でした。

現在は、ウェスト・キャリッジ・ドライヴ (The Ring) が境界となり、二つの広大な公園が隣り合っているといったところ。

ジェームズ・マシュー・バリ(Sir James Matthew Barrie 1860-1937)が戯曲・小説に書いたピーターパンの原作名は「ケンジントン・ガーデンのピーターパン」といいます。

そして、原作には、「産まれたばかりの赤ちゃんのピーターは、7日目に、背中がムズムズするので暴れだし、家を飛び出して、ケンジントン・ガーデンに飛んでいく」とあります。

a0067582_1524276.jpgでは、なぜケンジントン・ガーデンなのでしょう。

それは、作者バリの作品の中に、「人間の子どもは皆、最初は鳥で、飛ぶことができ、それで、赤ちゃんは背中がムズムズして、怒って泣き出すそうな、そして人間になるための鳥はサーペンタイン(池)にいる」というお話があります。


a0067582_14561618.jpgピーターは人間になる前の家へ戻りたかったのですねっ。

映画「ネバーランド」("Finding Neverland" 2004)の映像美は素晴らしいですよね。

セイント・ジェームズ・パークも撮影に使われていますが、作品の舞台はケンジントン・ガーデン(ハイドパーク)。

それで、ケンジントン・ガーデンはピーターパン関係(行事・モニュメントなど)のことと関わりが深いのです。
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by rie-suzuki67 | 2007-05-09 15:20 | :: Literature
「チャリング・クロス街84番地」 (1)
米国人女性作家(New York在住)とロンドンの古書店主人との海を越えた20年間(1949~1969年)にも及ぶ手紙のやり取り(文通)をまとめた実書簡本をご存知ですか?!
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一度も顔を会わせることなく、この文通(書籍の注文)は、ロンドンの古書店主人の死と共に終わりを告げます。

友情というべきか、究極のプラトニックラブと呼ぶべきか・・・。また、戦後食糧難のロンドンと、一方でニューヨークの本事情についても、その手紙の中でもうかがい知ることができます。

a0067582_0191399.jpg20年間にかわされた手紙を回想録としてまとめた「チャリングクロス街84番地」(原題: 84 Charing Cross Road)が1970年に出版されるや、反響は大きく、ロンドンやブロードウェイの舞台、映画にもされました。

原作者であり、その手紙の当事者であるヘレーン・ハンフ(Helene Hanff, 1916-1997)は、この本の成功により、初めて憧れのロンドンを訪れたのが1971年6月。

この時のことを書いた旅日記がThe Duchess of Bloombury Streetという本です(1974年出版、ヘレン55歳)。
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実は、私、本も読み、映画も観ております(映画は、古書店主人の役をアンソニー・ホプキンスが演じでいます、日本未公開のためツタヤで借りてください)。そして、この古書店が実際に存在した場所84 Charing Cross Roadの前を(平日は)毎日通っております。

チャリング・クロス・ロード(Charing Cross Road)は、トラファルガー広場から北に、トッテナム・コート・ロード駅まで伸びた道ですが、昔から古本屋さんの多いストリートとして知られています(現在は、かな~り、件数が減ってしまっておりますが、あることはあります)。

そんな話を書いた理由は、ちょっと、ここに立ち寄ってみたからです(↓)
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トラファルガー広場からレスター・スクエア駅に向かってチャリング・クロス・ロードを上がる途中の右手(ちょうどトラファルガー広場とレスター・スクエア駅の中間)にあるセシル・コートという路地です。
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ここも古書店ストリートとして有名な場所です。
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掘り出し物が、安くかえます。
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本だけでなく、レア物を取り扱う店がいろいろあります(↓)
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古い切手や手紙、古地図、風刺画なんかも・・・
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世界最初の切手、ブラック・ペニーに気づかれた方、あなたは、私の写真アングルの意図を察してくださった、そして私のブログ(vol. 1)をきっちり読んでくださっている方に違いありません(笑)

*現在は、この古書店があった場所には、プレートが付いているので、明日にでも通った時に撮影しておきます~。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-19 00:37 | :: Literature
「ジェーン・オースティン」シーズン (ドラマ化)
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ITVが、Jane Austen Season と題して、彼女の文学作品のうち3作をドラマ化します。

テレビ、駅張り、野外看板で、その告知を目にするのですが、放送日はまだ未定
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普通は、放送日が決定してから告知を始めそうなものですが、「普通は・・・」の感覚が違うのでしょうね~!?


ドラマ化されるのは、以下の3作品:
- Persuasion(日本では「説得」または「説きふせられて」と訳されています)
- Mansfield Park(「マンスフィールド・パーク」)
- Northanger Abbey(「ノーザンガー・アビー」または「ノーザンガー僧院」)


特に、「ノーザンガー・アビー」は、私が英国一好きな町・バースを舞台とした作品なので、もの凄く楽しみにしています。
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by rie-suzuki67 | 2007-03-07 07:37 | :: Literature
「貴族探偵」の部屋
「お疲れ様~」 夕方(夜)から宴会が入っているのでしょう、ホテルのバンケットハウスらしき人が椅子を運び入れていました。
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しかし、表通りを通らねばならないとは、いったい、どういう造りをしているのか?このホテル。

それも、脇も脇、端の道から出てきたんですよ、この人達。
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ここは、伝統ある「シェラトン・パーク・レーン・ホテル」。伝統があるのは(元々の)「パーク・レーン・ホテル」であって「シェラトン」ではありません。シェラトンに買収される前の「パーク・レーン・ホテル」が好きだったという人もいますね。
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先ほどのバンケットルーム専用玄関の左、すぐお隣が(ホテルの)正面玄関ですが、このホテルには「ピーター・ウィムジイ卿 スイート」という名のスイートルームがあります。

英女流作家 ドロシー・L・セイヤーズ(Dorothy L. Sayers, 1893-1957)のミステリー小説に登場する「貴族探偵」ピーター・ウィムジイ卿(Lord Peter Death Bredon Wimsey)。

彼の住むフラットと同じ住所を持つこのホテル、(架空の人物ではありますが)彼の名を冠するスイートルームを設けています。

グリーン・パークを望む(日本でいうところの)二階にその部屋はあります。
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このスイート、テラスに出られるそうですから、正面玄関の右側でしょうか?それとも左側でしょうか? Show Room もアポを取ればしてくださいます(もちろん宿泊の予約が入っていなければですが・・・)。

しかしながら、なぜ、伝統あるホテルというは、「中庭」を設けているのでしょうね? このホテルも(一見、玄関の左右にそれぞれ建物があるように見えますが)実は、奥が U 字にカーブして繋がっているのです。中庭に面した内側の部屋にアサインされたくない私ですが(表の風景を楽しみたい派なので)、しかし、上流になればなるほど中庭に面した部屋の方が贅沢なのでしょうかね~?
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by rie-suzuki67 | 2006-12-13 02:09 | :: Literature
「英国と暮らす」 from LONDON by RIE SUZUKI apd2.exblog.jp