旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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トーストは英国生まれ
昔々、「パニーニ」なんてものがまだない頃、イングランドではパン火であぶって焼くということを始めました。

料理の肉汁や、またはスープなどを残さずきれいに食べるためのパン切れ(ソップ)が、水分によってすぐに分解してしまうので、予め、火にあぶって焼いておく、というのが「トースト」(toast)の起源だそうです。
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そしてそれは、1500年代後半に活躍する現代英語の生みの親といえるシェークスピアの時代まで残ったため、現在に続いています。

ソップとしてではなく、現在のように、スライスしたパンをトースト(toast)して食べることが人気となるのは、(すごい昔ですが、王政復古を遂げたスチュワート朝の)1600年代の後半になってから。

「パンの両面を火にあぶって焼く」という習慣は、ヨーロッパ大陸には無く、イングランドを訪れた大陸からの人々が、イングランド人が朝食に好んで食べる「トースト」を、風変わりな習慣として綴った手記が残っているようです。

そして、紅茶とも関わりがあり、英国民の朝食として、「トース トと紅茶」が定番となってくると、トーストの地位は揺ぎ無いものになっていきます。
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英語では、「乾杯する」ことを、(乾杯の音頭をとる人が、「では、皆さん、乾杯をしましょう」と述べる時の表現)「give a toast」「make a roast」といい、で、皆で声を合わせて「Cheer!」と声にだしてグラスを合わせますが、この「乾杯」(toast)という単語も、パンのトーストから発した言葉です。

(これもまた)昔々、イングランドでは、祝杯にトースト(toast)した一片のパンを入れていたそうです。

一片のトースト入りのワインを、参加者が回し飲みをして、最後に祝福される人物がその一片のトーストを食べる習慣がありました。

昔のワインに似た飲み物は、酸味の強いヘンテコなワインでしたから、こんがりと焼けたトーストの香りと(焦げの)成分が酸味を抑えたとされています。

スライスした食パンだけでなく、イングリッシュ・マフィンなども、トーストした焼き上がりの香りに、たまらなく幸福感をおぼえる時がしばしば。(↓ これは、トーストしてもらう前の様)
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「トースティー」(toasty)という形容詞がありますが、これは、部屋などがホカホカと暖かく居心地が良い様子を形容する言葉で、それは、まさに、トーストの香りが醸し出す幸福感に通じるわけです。
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by rie-suzuki67 | 2014-03-08 09:26 | :: Languages
セルフィー(selfie)
Oxford Dictionaries 2013 Word of the Year( オックスフォード英英辞典が選ぶ今年の言葉)に選ばれた新語「セルフィー」(selfie)。

「セルフィー」とは、スマートフォンのカメラで自分を写す「自分撮り」のこと。
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ネルソン・マンデラ氏の追悼式の模様を報道する英国のテレビや新聞の殆どが、オバマ米大統領、キャメロン英首相に挟まれて自分撮りをする(美人の誉れ高いデンマーク初の女性首相)ヘレ・トーニング=シュミット (Helle Thorning-Schmidt)の姿を取り上げていました。

自分撮りは、take a selfieという言い方をします。

このセルフィーの事を聞かれたキャメロン首相は、「キノック家の一員から、セルフィーを一緒に撮ってくれるよう言われたら、当然、了承する」と、上手にかわしていました。

トーニング=シュミット首相は、スイスに本部を置く「世界経済フォーラム」の幹事をしているスティーブン・キノック (Stephen Kinnock)と結婚していて、彼のお父さんというのが有名なニール・キノック(Neil Gordon Kinnock, Baron Kinnock)。

ニール・キノックは、炭鉱夫の父と看護婦の母親を持つウェールズ生まれ。フォークランド紛争の折、マーガレット・サッチャー首相を攻撃する発言で有名になります。

かつて、労働党のリーダーを務めたこともある実力者で、現在は爵位を有するキノック男爵。今は、ブリティッシュ・カウンシル の議長で、カーディフ大学 の学長でもあります。

これは(↓)、おまけの写真。今日のボンド・ストリート
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by rie-suzuki67 | 2013-12-19 04:52 | :: Languages
英国人が作ったフランス語風の造語「カル・ドゥ・サック」
英国をはじめとする英語圏住宅地には、"cul-de-sac" という道路標示があります。

※英国人は、英語風に「カル・ドゥ・サック」又は「クル・ドゥ・サック」と発音し、フランス語としてculを「キュル」とは言いませんが。
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この "cul-de-sac"、意味することは「袋小路」。行き止まりの道に追加標記されています。

行き止まり、普通の言い方では端から道の名称の語尾が 'xxx Drive''xxx Close' という名前なので、その名前から(この先、行き止まりと)察しがつきます。

しかし、そうした道路名でない場合は、通り抜けができると思い、わからずに入ってきてしまうので、必ずと言えるほど道路名に追記されています。

それも、行き止まりである先端の形状を表現して袋小路(cul-de-sac)ですと案内しているのです。
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行き止まりで通り抜けはできないけれど、でも、先端がサークル状になっているので、くるりとUターンができますよ、ということです。

その道路を囲むようにして家やフラットが並び、居住者以外は用がないので入って来ない、という住宅地開発方式の一つです。
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フランス語なのに、なぜ、英国、カナダ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなどの英語圏の住宅地でしかお目にかかれない標識かというと、英国人が気取ってフランス語風に作った言葉だからなのです。

はじめてこの言葉が登場するのは、馬車の時代の1700年代(この時代には、まだ、この名称は、法的にも、登録上でも、正式なものにはなっていません)。

(袋の底)"bottom of the bag(sack)" →(フランス語風に置き換え)"cul-de-sac"。完璧に俗な感じのする造語です。

住宅地に、これでもか!というぐらい、やたらとある "cul-de-sac" の標識ですが、実際、英国の現実では、こんな素敵なサークル状の行き止まりを見たことがありません!
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突っ込んで、バックして、切り替えして・・・のためのスペースを出っ張らせて設けているだけです。ただの行き止まり、と大差がないんだけど?!
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by rie-suzuki67 | 2013-05-22 05:18 | :: Languages
「地の塩」 (the) salt of the earth
今年の英国の冬は長い! 明日は一日中、の予報で気温が1度
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毎日、寒いのですが、今年はラッパ水仙の盛りと(移動祝日である)イースターが上手く重なるので、春&イースターのシンボルカラー「黄色」がマッチして、ちょっと嬉しくなっています。
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セント・ジェームズパークのラッパ水仙は今が見ごろ。
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寒さと強風に負けず、たくましく咲いています。

お隣のグリーンパークはまだまだ蕾が多いので、来週末あたり満開となるでしょう。
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さて、私は筋金入りの「テレビっ子」です。特に、昔のドラマの再放送や時代劇(コスチューム・ドラマ)。

そうなると、チャンネル itv3 を見ていることが多いわけで・・・(シャーロック・ホームズ、ポアロ、マープルはもとよりタッチ・ザ・フロスト、ハートビート、ライム&ローズマリー、フォイルズ・ウォー、ロイヤル、モース、ルイスなどなど)

毎晩7.00pmからは「Murder, She Wrote」(邦題:ジェシカおばさんの事件簿)をやっていますが(翌朝に前夜分を再放送)、ジェシカおばさんの従妹であるエマが登場する回があり、エマはロンドンに住んでいるので、その回は、ロンドンまたは英国内がドラマの舞台となります。

英語のイディオムは苦手という人がたくさんおられるでしょう。

本日のは、そのエマが登場する回からの聖書に由来するイディオムで、'(the) salt of the earth'(地の塩)。
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「地の塩」とは、世の中の(腐敗を防ぐ社会の構成員のうちで最も)健全な人。つまり、(平凡かもしれないけど)正直で信頼できる人を賞賛する時にこの表現が使われます。

トム・ハンクス主演の映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」(Forrest Gump)の原作の小説でもこの表現が使われており、フォレスト・ガンプが 'the salt of the earth' と呼ばれています。

聖書にでてくる表現が語源で、イエス弟子たちのことを「地の塩」と言ったことに由来します。

紀元前から塩は最も価値があるものとされてきました。ローマ帝国の兵士たちは給料の一部を塩でも らっており、英語の salary(給料)の語源がラテン語の 'salarium' = 'salt money' という単語に由来するほどです。

この地上において非常に価値がある存在、大切な役割を果たす存在。

「汝らは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです。」

「地の塩」である弟子たちの持つ 'saltiness'(塩け、塩辛さ)は、彼らの持つ価値のことであり、それを失ってしまえば、何の役にも立たなくなってしまいます。その価値とは、'honesty'(正直であること)と 'reliability'(信頼できる人物であること)。

追伸 英語を母国語とする英国人、聖書に由来することは知っていても、なぜ「塩」がという塩の価値が意図する意味までは知らないで使っている人が意外と多いです。尚、私はキリスト教徒ではありません。
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by rie-suzuki67 | 2013-03-23 01:59 | :: Languages
英語食文化 - 肉の名称 -
今年の夏は雨が多いです。ここの前を通る度に「雨と戯れる、そんな気分にはなれないなー」と心の中で呟いています。
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さて、お仕事でさまざまな世代の(日本からいらした)日本人の方と出会いますが、「それは、この人(私)に聞いたら答えがわかる」と思ってのことなのか、一応、聞いてみた、というだけのことなのか、いろいろな質問が突然でてきます。

「(話を)振ると何かが返ってくる」「いつも、打てば響く人ね」と、たまに人から言われる理由は仕事柄でしょうが、私自身が勉強家だから・・・(苦笑)

最近うけた質問に、英語におけるお肉の呼び名があります。

ようは、なぜ英語では、ビーフ、ポーク、チキン、ラムといった具合に、動物の時の名称と食肉になった時の名称が異なるのか?という質問です。
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思わず「ウィリアム征服王ってご存知ですか?」と聞き返してしまいました(ウィリアム征服王が何者なのかを知っていると、話し(説明)が早いので、とっさに言ってしまったのです)

ウィリアム一世(ウィリアム征服王)の説明を書くと口で喋るより時間がかかるので簡単にいうと、1066年(テン・シックスティシックス)、フランス領内にあったノルマン公国のウィリアムが「自分には王位継承権がある」と宣言して、イングランドに攻めて来ます。

同様に自分に王位継承権があるというイングランドのハロルド王との間で、天下分け目の戦い「ヘイスティングスの戦い」がイングランドの野原で行われ、ウィリアムが勝利し、これによりイングランドは初めて歴史上で統一がなされます(「関が原の戦い」のようなキーになる戦いです)。
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ロンドンを首都と定めていろいろな物を築きますが、その一つがロンドン塔です。

その宮殿で、ウィリアム一世や彼が率いてきた貴族や騎士たちが食卓を囲んで(食事をしながら)話す言語は、当然のことながらフランス語です。

フランス語では、動物であった時も、食肉になった時も同じで、牛は「ブ フ」であり、豚は「ポルク」でした。

これを耳にしたイングランド人(正確には当事はサクソン人)は、支配者となった異国の上流階級の人々が呼んでいる肉「ブ フ」「ポルク」の響きに、洗練された優雅なものを感じ、それを「カウ」「ピッグ」と呼ぶのは、いかにも粗野で品がないように感じたのです。

上の階級の趣味を真似たがる・憧れる、歴史上にはこういう類のものがたくさんありますよね。
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上から一般階級へと次第に広まっていき、「ブフ」はやがて英語風に変化して「ビーフ」、「ポルク」も r の部分を伸ばして「ポーク」と呼ばれるようになりました。

(生きた動物の名前とは別に)食卓にのぼる肉には名前がつけられているのです。まさに英語文化。ゆえに、それは食生活なじみがあるものに限ります。英国食文化において、食さないような動物には、別の名称は英語にはありません。

そんなわけです。
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by rie-suzuki67 | 2012-07-10 04:16 | :: Languages
洒落のきいた(新聞の)見出し
BBC1 (NHK第一みたいな位置づけです)で木曜日19:30から「デンマークvs日本」の試合が放送されていました。

本田選手のことは、BBCのコメンテーター達も「センセーショナル」などとベタ褒めでした。

一夜明けた今朝のフリーペーパー'METRO' の新聞記事には、見事なまでに洒落をきかせた見出しが・・・

'Honda revs up as Japan oust Danes'
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F1で一世を風靡した本田エンジンに引っ掛けているだけではなく、その上(英国で教育を受けた人ならわかるでしょ!という一般教養レベルの)デーン人にも引っ掛けている、Good Headline!

rev up (エンジンの)回転数を上げる、回転速度をあげる
oust 追い出す
Dane デンマーク人という意味以外に、(通常複数形-sで)9-11世紀にイングランドに侵入してきたデーン人(当初はヴァイキングとして海賊活動を主として行なった)を指します。

English Press ならではの見出しです。
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by rie-suzuki67 | 2010-06-26 06:31 | :: Languages
'n'
'n' とは、and のことで、aと dが省略されたかたち。
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英国はもとより、アメリカ・カナダ・オーストラリアなどの英語圏ではよく見かける表記でしょう。

fish 'n' chips → fish and chips 
salt 'n' pepper → salt and pepper

こちらのお店は、Beer 'n' Whisky / Rock 'n' Roll
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携帯電話会社 T-Mobile には、Wab 'n' Walk という契約プラン名があったりします。
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発音は、前の単語の語尾にくっ付けて 「ェン」という感じ。
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by rie-suzuki67 | 2010-03-23 06:17 | :: Languages
大人になっても「キロ」を使う
「あなたのお給料はいくら?」という問いに、(相手が日本人だったら、日本語で)「20K(ニジュッ・ケイ)」なんていう返事が返ってきたりしますよね。
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求人広告などでの表示も「£30K」というようにKという文字が使われます。

賛否両論あるでしょうが、小学生の算数の時間に「単位」を覚えないといけなかった時、やみくもに暗記するのではなく、このことを話してくれていたら!といつも思います。それは・・・

(英国で働いている人には今更の話ですが)Kと省略されるこの文字は、kilo(キロ)のこと。20Kは、20キロ。ちょっと辞書でkiro- をひいてみればわかりますが、 [1,000の意]と書かれているはず。従って、£20Kは£20,000のことです。

単位といえば、キログラム、キロバイト、キロメートル、キロリットル、キロワットといろいろありますが、例えば km - cm – mm の関係が明確になります。1km = 1,000mm だと。

ここからは大人の話ですが、ギリシャ語からくる deca-, hector-, kilo- はそれぞれ 10倍、100 倍、1000 倍を表し、ラテン語からくる deci-, centi-, milli- は 1/10,1/100,1/1000 を表わします。

1 kilometer = 100 centimeter = 1,000 millimeter
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by rie-suzuki67 | 2008-09-23 23:59 | :: Languages
Wait and See
何となく想像はつくけど、ほんとのところ「どういう意味?!」と、正しくそのニュアンスもつかみたいという英語ってありますよね。

約束事、仕事などの場合は、なおさら。
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Wait and see.
待て!そして眺めろ! ... どういう感じなのよ~?!

宇多田ヒカルさんの歌のタイトルにもなっていますし、また証券用語としても使われる言葉です。

「様子を見る(様子見)」「模様見」「手控え」という意味。従って、この私宛の Short Mail のメッセージは、「様子を見よう」という返事。

Just wait and see.
Let's wait and see.
などという表現がよく使われます。

※ 因みに、ヨーロッパの絵文字(顔文字)は、90度左に倒れたスタイルなんです。首を左に傾げてメールを見てみてください。ねっ、顔であることがわかるでしょ?!
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by rie-suzuki67 | 2007-12-06 03:02 | :: Languages
Green/Red Man
Who is The Green Man? 今日、私が聞き返した言葉です。

英国人の話の中に "green man" という言葉が出てきたのですが、「グリーン・マンって、誰?」てな具合に話が見えなかったのです。

グリーン・マンは、この人でした(↓)
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「青信号」

れっきとした職業についた30歳過ぎの英国人ですから、「それは一般的に使う言葉か?」と尋ねてみると、一般的だそうです。

子どもには、Wait for a green man! と言ったりするし、大人同士でも青信号のことを単に green man(フルに表現すると green traffic light man でしょう)と日常生活の中で言うそうです。

そりゃそうです、私たちのような30歳と40歳の会話で登場するぐらいですから・・・。

当然、こちらは(↓)、red man となります。
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やっぱり、英国人は、何でも後に "- man" を付ける呼び方が好きですよね。

が、しかし、今頃、そんな初歩的な日常用語を知ったなんて、まだまだ、私は、あまいな~と反省。
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by rie-suzuki67 | 2007-05-11 03:37 | :: Languages
「英国と暮らす」 from LONDON by RIE SUZUKI apd2.exblog.jp