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旬の英国便り
by RIE SUZUKI, meet Britain
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「非常」「緊急」
電車バスで緊急事態が発生した場合に、乗客自身がドアを開くための「緊急開閉ボタン」(英国の場合は、ボタンではなくハンドルが一般的)。

そんな安易に開けていいのか?と思うほど、ハンドルを捻ってドアを開け、出て行ってしまう人をよく見かけます。
「非常」「緊急」_a0067582_10112294.jpg

日本で長く生きてきたけれど、幸いアクシデントに遭遇したことがないので、日本では一度も「非常(緊急)開閉ボタン」を押す人や押して出て行く人など見たことがありません。

数日前の朝、ヴィクトリア駅(終着駅)に電車が到着した際、電気関係のトラブルでしょうが、ドアを開くことができないと数秒後に悟った運転手が、(そんなすばやい判断でよいのか?というほどの早さで)「全てのドアは、緊急開閉レバーを引いて開けてください」とアナウンスをしたのです。

(↓)このの上部に手を掛けて手前に倒すだけの動作なんですが、何もなかったかのように、みんな普通におりていきました。
「非常」「緊急」_a0067582_10122628.jpg

また、これは本当にしばしば見かけますが、道が渋滞してバスがなかなか動かないと、ドアのすぐ上にある(赤い)「緊急開閉ハンドル」を捻って平然とドアを開けて出て行ってしまう人がいます。

おい!おい!旧型ダブルデッカー時代に、(ドアがないスタイルのバスなので)好きなところで飛び降りられた習慣と、そのハンドルは意味が違うぞ~!とびっくりしてしまいます。

先日、目の前で泣き喚きながらドアを開けた若い女性がいました。慣れているんだか、慣れていないんだか・・・不思議な行動だと思った理由(状況)を説明すると、年輩の女性2人・(この泣き喚いた)若い女性1人・子ども2人が、ジャパンセンター前のバス停から乗ってきました。

バスの(バス停での)停車時間が渋滞の原因の一つになっていることから、現在は、各停留所に券売機が設置されていて、切符を買ってからでないと乗車できません。

3年位前までのように、(乗る際に)運転手にお金を払って切符を買う方式ではありません(これが原因で停車時間が長くなるので)。

さて、子ども2人をとっとと「2階に上がりなさい」と言ってあがらせたはいいが、運転手に表の券売機で切符を買ってから・・・」と言われた年輩の女性2人は切符を買うためバスから降ります。

普通は、そのバスを見送って、次に来るバスに乗るというのがよくあるパターンで、バスはドアを閉めて発車してしまいます。

普通ならそれでよいのですが、子ども2人はバスの中。バスが動き出した瞬間、バスの中に残っていた若い女性が、信じられない!という感じで泣き喚きながら出口用のドアに向かい「緊急開閉ハンドル」を捻ってドアを開けます。
「非常」「緊急」_a0067582_10135090.jpg

動き出したバスですが、運転手は止めるしかありません(そんな状況で発車してしまう運転手もどうかと思います)。

そんな両者の攻防のすえ、やっと切符を買った年輩女性2人がバスに乗ってきて、言った言葉が「ごめんなさい、(乗る前に)切符を買うとは知らなかったので」と笑顔で。

これまた、おい!おい! あなたたちが切符を買って戻ってくるまでの間、バスの中の雰囲気がどんなものであったか、それにここのバス停は、すぐに発車しないとピカデリーの交差点に影響を及ぼし渋滞になる場所(わかりますよね、三越のあるLower Regent Streetから左折してすぐなので、ここでバスが長時間停車すると、Lower Regent Streetからの信号が青でもバスが左折してこれず、シャフツベリー・アベニュー、チャリング・クロス・ロード、ハイ・ホルボーンまで、影響してしまうのです)。

慣れてるんだか、慣れていないんだか・・・と書いた理由はそういうわけです。(英国人のようでしたけど)「知らなかった」という一方で、バスが動き出した瞬間、速攻、出口用のドアに向かい「緊急開閉ハンドル」を捻ってドアをたやすく開けた女性。
by rie-suzuki67 | 2008-04-10 10:14 | :: Vehicle
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「英国と暮らす」 apd2.exblog.jp