(かつての) 「ローマン・ロード」 *ローマ人が造った道 |
すぐ下、真っ直ぐに伸びたエッジウェア・ロード(Edgware Road)は、元々は2000年前(紀元前後)に、駐屯していたローマ人が造った道(Roman Road)。セントラル・ロンドンに存在するローマン・ロードの代表格です。 物資や軍隊をより早く移動するために最短距離でいける道を造ったため、ローマン・ロードは、類を見ないくらい真っ直ぐ。 なぜ英国の道はくねくね曲がった道が多いかというと、地主が自分の土地に道を造るのを許さなかったから(つまり道がその土地で一番最後に造られたわけです)。作家チェスタートンは「英国の道は酔っ払いが造った」と書いています。 「全ての道はローマに通ずる」といわれるほど、英国内にもローマン・ロードが張り巡らされ、ヨーロッパ大陸同様に、4頭引きの二輪戦車が走れる、広い真っ直ぐな道路ができました。 現在見られる(ヨーロッパの)比較的長い直線道路は、殆ど、元々のローマン・ロードの上に造られたと言い切っても過言ではないほどです。 エッジウェア・ロード駅の方角から、マーブルアーチ、ハイド・パーク方面を撮影したものですが、エッジウェア・ロードの左側方向には、ロンドンアイやウェストミンスター(↓) そして、エッジウェア・ロードの右側方向に見えているのが、ハイドパークの一角(↓) ハイド・パークの向こうに見えているもの・・・ それは、フランス人観光客が「お~!エッフェル塔がある!」としばしば叫ぶ塔(↓写真左の塔) そんなわけありませんよ! 南ロンドンにある「クリスタル・パレス・パーク」内に建っている塔ですが、1851年開催の世界最初の(近代)万国博覧会(ロンドン万博)よりもエッフェル塔(パリ)は後に完成したものですから、クリスタル・パレス内に建っているからといって、エッフェル塔の模型ではありません。 これは、The Crystal Palace transmitting station と言いまして、東京タワーのようなものです。要は、テレビ塔。テレビとテレコミュニケーションの電波塔。 さらに、視線を右方向へずらすと、(ハイド・パークと繋がっている)ケンジントン・ガーデンと手前にはパディントン駅周辺の町並み(↓) 原点に戻って、私の足元(↓) エッジウェア・ロードは、アラビックの方々の多いエリアですが、この建物、いつ見ても、可愛い。 |
by rie-suzuki67
| 2007-04-04 22:21
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