霧の中に消えていく人 |
日本時間の2006年12月22日(金)20:59、祖父が亡くなりました。 今年の夏に会った時、「もう、俺はだめだよ」「これが(会うのは)、もう最後だ」と言っていた祖父。実家に戻る度に、祖父は(年のせいもあり)この弱気な言葉を私に言うのが常になっていました。 それが、とても、いやだったんです。本当になるような、そして、そう言われても、再び、数日後には、家を離れる自分がいるわけで・・・。 だから、私は、帰る間際に、必ず、「じゃ!またね!」と力強い口調で、祖父に挨拶をしてから出るようにしていたのです。まるで、また会う約束を押し付けるように・・・。祖母の時もそうでした。 英国は、今週月曜日から、ずっと、霧に包まれています。ヴィクトリア駅に着くまで霧の中。その先、セントラル・ロンドンは、交通量のせいもあって、霧を感じませんが・・・ 殆どの飛行機がキャンセル状態で、毎日、ヒースロー空港で足止めをくらっている様子がテレビに映し出されます。 確かに、午後三時頃の駅のプラットホームで、通過電車が、猛スピードで通過していく様を見ては、怖くなります。霧の中に消えていく電車。自分の電車も、あんなにスピードを出しているのかと思うと、遅れてもいいから、スピードを落としてねっと思ったほど。 「安らかに、安らかに、お疲れ様でした」 |
by rie-suzuki67
| 2006-12-23 09:49
| :: me-and-my-life
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