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旬の英国便り
by RIE SUZUKI, meet Britain
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007は、ここにいる? MI6
Vauxhall Bridge(ヴォクソール・ブリッジ)は、ビクトリア・ステーションをテムズ河まで南下した所にある橋ですが、この橋の向こう岸に建っているのが、通称New MI6 Building。英国が誇る諜報機関、SISの本部です(写真の一番右)。情報部というと、米国のCIAやソ連時代のKGBが有名ですよね。
007は、ここにいる? MI6_a0067582_1458259.jpg

英国のSIS(Secret Intelligence Service = 秘密情報部)は、前身である「軍事情報部 第六課」(ミリタリー・インテリジェンス <セクション> 6)に由来し"MI6"(エム・アイ・6)の俗称で知られています。古くから英国は、秘密機関の存在を否定してきましたが、映画007の原作者イアン・フレミング(Ian Fleming, 1908-1964)は、自分が元MI6の諜報員(スパイ)であることを公表し、現役時代の経験を生かした物語として、ジェームス・ボンドを産み落としています。


007は、ここにいる? MI6_a0067582_1522584.jpgMI6は、海外での情報収集と諜報活動を担当していますから、正確には英対外秘密情報部。映画007のジェイムス・ボンド海軍中佐もMI6に所属しているわけですが、ここに居るわけもなく・・・。MI6は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツへの諜報活動を行い、ゲシュタポと渡り合ったわけです。
 
一方、SS (Security Service = 保安部)は、前身である「軍事情報部 第五課」(ミリタリー・インテリジェンス <セクション> 5)に由来し"MI5"(エム・アイ・5)の俗称で知られています。

MI5は、英国国内で行動する外国のスパイの摘発や、国家機密の漏洩阻止などの防諜活動を主任務とし、国内で活動するIRAやアラブ系テロ組織の情報収集や取り締まりも行っています。逮捕権が与えられていないので、スパイやテロリストの摘発・逮捕の際には、スコットランド・ヤード(警視庁)に依頼し、逮捕を行うため、MI5には多くの警察官が出向しているようです。

英国内で発生する昨年のようなテロに関しては、従って、MI5の組織内のG Branch(国際テロ対策)が担当しています。MI5の本部は、テムズ・ハウスなので、ここではありません。

いずれにせよ、イアン・フレミングの原題が"On Her Majesty's Secret Service"(女王陛下のシークレットサービス)であることからもわかるように、国王の存在は大きい。
by rie-suzuki67 | 2006-07-27 15:03 | :: uk is ...
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