ブラックスワン |
お仕事でケント州にあるリーズ城へ。 "It's the same as looking for a black swan" "無駄な努力"を云う「黒い白鳥を探すようなものだ」という諺は、新大陸発見時代の1697年、実際にオーストラリアで黒い白鳥(ブラックスワン)が発見されると死語になり、当時の英国人をどれほど驚かせたことか!? オオハクチョウのように渡りを行わないため、オーストラリアにしか生息していなかった固有種ブラックスワン。 この発見によって、"Black Swan"は「常識を疑うこと」「物事を一変させること」「自分を絶対視しないこと」の象徴となり、「ありえないと思われていたことが突然発生すると、予想されていた場合よりも影響が苛烈になる」というブラック・スワン理論が提唱。 1700年代にオーストラリアから英国に連れて来られたブラックスワン。 リーズ城は繁殖・保護を行ってきたので、今ではブラックスワンが紋章の一部に描かれシンボルになっています。 白鳥ならば、自宅前の公園の池にもいるほどなので探さずとも何処にでもいますが、黒鳥は、、、すぐ思い浮かぶのはコッツウォルズのバイブリー村と、ここリーズ城ぐらいかな!? 日本、ニュージーランド、ベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、スロベニア、シンガポールにも移入されていますが、白鳥に比べたら大変珍しい鳥。 現代人とは悲しもので(TV、web、本で紹介されているため、普通にいる鳥だと勘違いしていて)、そう言われないと、その珍しいさ、見れるありがたみに気づかない。ゆえに、ここでは、このお話を必ずお客様にすることにしている私です。 |
by rie-suzuki67
| 2016-08-30 07:38
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