"Gift Horse" - power, money and history |
1999年から始まったトラファルガー広場の「第四の台座(Fourth Plinth)」プロジェクトの10番目の作品が、今月初旬、ロンドン市長ボリス・ジョンソンの威勢のよいスピーチによる序幕式でお披露目となりました。 (公募により、優勝作品が1, 2年、トラファルガー広場の台座の一つに展示されるという公共美術プロジェクトのロールモデルになっています) 来年2月まで展示される、お目見えした作品は、「ギフト・ホース」(Gift Horse )というタイトルの馬の骸骨の青銅彫刻。 そっとあげた左前脚には、大きなリボンが結ばれているのですが、このリボンは、ロンドン証券取引所のライブ字幕ニュースが電光掲示されているので、文字が流れているんです。 ドイツ出身で米国を拠点に活躍する彫刻家、ハンス・ハーケ(Hans Haacke, 79歳)氏が、ナショナル・ギャラリーに展示されていたジョージ・スタッブスの「馬の解剖学」を見て、インスピレーションを受けて作った作品なのですが、多くの意味を含んでいます。 皆様ご存知の通り、ロンドンの街中には大変多くの騎馬像があることで知られており、騎馬像都市といっても過言ではありません。 そして、ミュージカルや映画にもなった児童文学「ウォー・ホース」は、第一次世界大戦に参戦した英国の軍馬を主人公にしたもの。 ロンドン証券取引所のライブ字幕・・・ 作品は、パワー、マネー、歴史(power, money and history)をリンクさせることにより完成をみた作品なのです。 |
by rie-suzuki67
| 2015-03-22 06:41
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