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旬の英国便り
by RIE SUZUKI, meet Britain
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"Brown Betty" Tea Pot は、どこで買えるか?!
年に二度、日本からロンドンにいらっしゃる65歳日本人女性のリピーターのお客様が、「昔、私は、イギリス人になろうとしたことがあるのよ」とおっしゃいました。
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お若い頃に、ケンブリッジに留学され、ロンドンにもお住まいだったことのある方です。

イギリス人になるために、幾つかのことを実践、または、買い揃えたい、と思われたわけですが、「いつか、英国の家庭で定番の茶色いティー・ポットを買いたいと、ずっと、思っているんだけど、どこで買えるかしら?」というご質問。

「茶色いティー・ポット」・・・すぐに、ピンと来た方は、かなりの英国通です。そうです、"ブラウン・ベティ" ティー・ポット("Brown Betty" Tea Pot)のことを言っているんです。
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(一人で飲む時は別として)大抵、どの家庭でも、二人以上で紅茶を飲む時はティー・ポットを使います。そして、昔、どの家庭にもあったとされるのが(童話「くまのプーさん」にも登場するくらい当たり前だった)"ブラウン・ベティ" ティー・ポット。

ポットの中の茶渋を綺麗に洗って(漂白するとか)してしまうことを好まない英国人。考えられないような話ですが、「使い込んでますよ!」という証として、茶渋を除去しないわけです。だから、茶色のティー・ポットが望ましいというわけです。

英国の陶器の里と称されるストック=オン=トレント(Stoke-on-Trent)という町 をご存知でしょうか?

1695年に、ストック=オン=トレントのブラッドウェル・ウッズ(Bradwell Woods)の赤土で作られていた、つやのないテラコッタ製のティーポットが、"ブラウン・ベティ" ティー・ポットの始まりです。

その後、テラコッタを二度焼きした上に "ロッキンガム・ブラウン・グレイズ"(Rockingham Brown Glaze)という方法で美しいつやをだすように製造され、人気となります。
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代々受け継がれてきた伝統の"ブラウン・ベティ" ティー・ポット製造は、2007年からCauldon Ceramicsという工房が製造しており、2012年、Adderley Ceramicsが、ブラウン・ベティに使われているブラッドウェル・ウッズの赤土と、ロッキンガム・ブラウン・グレイズに適した焼成温度を突き止めた事で、今までで最も品質の良いブラウン・ベティがもたらされたと言われています。

Cauldon Ceramics 製Adderley Ceramics製のいずれかの"ブラウン・ベティ" ティー・ポットが、伝統のオリジナルのブラウン・ベティと呼べることを覚えておいてくださいね。

さて、ご旅行でいらっしゃる方であれば、フォートナム&メーソンでご購入されるのが便利です。
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Cauldon Ceramics 製の、二杯分の小さい物と四杯分の大きい物(24ポンド)の二種類が、二階(1st floor)の食器売り場にあります。まん丸で、愛らしい!
by rie-suzuki67 | 2015-01-25 05:22 | :: Recomendable
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