鷹匠(たかじょう) |
昔のトラファルガー広場といえば、鳩で埋め尽くされた光景でした。 鳩の糞の清掃の費用がべらぼうにかかることから、ロンドン市はトラファルガー広場にいる鳩に餌をやることを禁止。もし、餌を与えたなら500ポンド以下の罰金が課せられます。 もう5年以上前に始まった措置です。 あの多さでしたから、餌を禁止しただけでは足りないというわけで、(ちょっと手荒ですが)鷹を刺客として送り込んだ結果、約4000羽を数えた鳩が、今は数えられるほどに減少しました。 仕事柄、嫌というほどトラファルガー広場には行きますが、お昼前の比較的早い時間に立ち寄ることは数えるほどしかありません。 「今日は、日曜日の午前中じゃないのに、鷹が飛んでいる?!」(翼を広げてひゅーっと飛んでいる姿を上手く撮影できず、街灯に止まっているところ) で、いつも鷹匠(たかじょう)がいる辺りに目をやると、数人の人が話を聞いているので、(まだ間に合うとばかりに)私(たち)も駆け寄りました。 全員の質問に時間をかけて丁寧に答えていてびっくりしました(作業時間よりも、質疑応答&観光客対応時間の方が長いんじゃないか?! と思ったほど)。 車の後部には、縦割りに三つに仕切られたロッカー(小屋)があって、三羽まで個室状態で収納できるようになっています。 ちょうど一羽目をロッカーの中に収納し(真ん中の扉の中)、写真に写っているこの鷹が収納最後のもう一羽。 「写真を撮られますか?」と聞いてくださって、(業務終了ということで、いったん閉めた扉から)再び、グラブを手にはめて一羽を取り出してくださいました。 私が聞きたかったことはただ一つ! 鷹を放つスケジュール! 「通常、日曜日10.00amから、状態によって月・火・水曜日も、水曜日が最後になります」と。 私がこれまで見かけたのは、いつも日曜日の10.30am頃なんです。でも、今日は火曜日で只今11.00amなので、これで納得。 この鷹匠(たかじょう)さん、よっぽど不安になったのか、私の去り際に、もう一度念を押すように「通常、日曜日ね」と。この小心からくる丁寧さ、イングリッシュらしいなーと思え、「はい、10.00amからよね」と返してその場を離れました。 ご覧になりたい方は、日曜日の10.30am頃に行かれるのがよいと思います。これまでの経験から言って、11.00amには、もう引き上げてしまう時があるので。 |
by rie-suzuki67
| 2014-01-22 04:43
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