旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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マーマレードの季節到来!
一頻りどしゃ降り、そして一時、晴れて曇って、また雨。それを繰り返す一日。

赤絨毯が敷かれ、ロンドン・プレミアの舞台となるレスター・スクエアの一瞬の光りをとらえた写真(↓)に、とてもあの雑多なレスター・スクエアとは思えない、別の場所に思えたりして・・・
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正面がピカデリー・サーカス、右がチャイナタウン、左にはシェイクスピア像の噴水。

ここはハーガーキングの二階。ちょうどコーナーが曲線を描くガラス張りなので、眺めがいい。

それはさて置き、毎年1月中下旬になると、スペインからセヴィル・オレンジ(seville orange, セヴィル産のオレンジ)がスーパーマーケットに入荷します。

この時を、今か、今かと、首を長くして待っている主婦の方が沢山います。理由は、マーマレード作りのシーズン到来!を意味するからなのです。
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こういう方々は、一年分のマーマレード作りのために、砂糖も大量に購入していくので、レジに並んでいても、(マーマレードを作るんだねっと)一目でわかります。

このオレンジは、日本のみかんの大きさに近い小振りで、種がとても多く、渋みと苦味、酸味も強く、砂糖でも足さない限りは食用にするのは難しい、という代物。
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ゆえに、スペイン人は、「こんな物を欲しがるのは、変わり者のイギリス人ぐらいなもんだ」とほざいているそうです。

※セヴィルは英語読み、日本語ではセビリア。

私は、マーマレード作りはしないので、スーパーマーケットで瓶詰を購入しますが、(義理堅く基本的には)「マッカイ」(Mackays)のマーマレードを買っています。

「マッカイ」以外のものを買う時は、必ず、Seville Orange を使っているか、表示を確認しています。
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なぜ、「マッカイ」(Mackays)のマーマレードなのか?というマーマレードの起源のお話をしますと・・・

現在、私たちが食べているマーマレードの起源は、英国・スコットランドの街 ダンディー(Dundee)の海岸沿いで、お菓子(キャンディ)を売る小さなお店を経営していたケイラー一家が1700年代に作り出したといわれています。

スコットランドでは、オレンジは栽培されていません。由来は、ダンディーの海岸に大量のセヴィル・オレンジを積んだスペインの船が冬の嵐で遭難。売り物にならなくなったオレンジを、ジェイムズ・ケイラーが、二束三文で全部買い取ります。

しかし、このセヴィル産のオレンジ、予想に反して、渋みと苦味があり、売り物にならないことに気づいた彼は消沈。そんな夫を救ったのが妻のジャネット。

彼女は、それまでのオレンジを煮て作るジャム(実と汁を煮詰めるだけ)でなく、皮を捨てるのがもったいない、というスコットランド人特有の無駄を好まない性格から、皮を厚切りにして刻んで使いました。

これが、オレンジ独特の香りと甘さと苦味のバランスの取れた「マーマレード」の誕生の瞬間です。

大成功から、ジェイムズ・ケイラーは、定期的にセヴィル・オレンジを輸入するようになり、1797年には大きな工場も建て、1870年代には海外へ輸出するまでになり、ダンディーのマーマレードを英国内ばかりか、世界的に有名にします。

今は、もうこの本家本元の「ジェームス・ケイラー・アンド・サン社」(James Keiller & Sons Ltd)はないのですが、この伝統あるダンディー・マーマレードの製法を、現在も、ダンディーで唯一引き継いでいる会社が「マッカイ」(Mackays)なんです。
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昔ながらの銅製底の鍋で、丁寧に職人の手で大きなしゃもじで掻き混ぜながら、手間暇かけて、この製法で作っています。

日本の缶詰&ジャムのブランドとして有名な「アヲハタ」は、創業者の中島董一郎氏(キューピー創業者)がケンブリッジ留学中、マーマレードを見て感心して持ち帰ったことから始まっています。彼の伝授のもと、愛媛県の朝家万太郎氏によって、日本初のマーマレード製造が始まっています。

「アヲハタ」の由来は、彼が見た清々しいボートレース(ケンブリッジvsオックスフォードかな?)のフェアプレーと青い旗に感動して、と言われています。

因みに、James Keiller & Sons Ltdのジャーは、アンティークとして価値がありますので、見かけたら、買っておくべき!
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by rie-suzuki67 | 2014-01-18 06:25 | :: Food & Beverages
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