旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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パスティの持ち方
ロンドンでは、すっかり自転車通勤・通学という人が増えました。

帰宅ラッシュ時、赤信号で止まっている自転車がたくさんいて・・・
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青になった瞬間、うわーっと、一斉に走り去っていきました。
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曇りや雨の日が多く、すっかりダウンコートの季節になっていますが、寒いながらも、たまに晴れの日もあり・・・
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さて、小腹が空いた時など、たまに私は(コーンウォール地方の名物)「パスティ」(pasty/pastie)を買って電車に乗り込み、車中でホクホクと熱々のパスティをパクパク食べながら家路につくことがあります。
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丸く伸ばした皮(ペイストリー)に具を置いて、皮を二つに折り曲げて縁に折り目をつけながら閉じる、という作り方が餃子に似ているパスティ。
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で、この縁の折り目が、食べるために重要な役割を果たしています。

アガサ・クリスティ「ポアロ」シリーズの中で、ジャップ警部も、こんな持ち方(↓)で食べているシーンがでてきます(まるで、食パンの耳を残して、中央部だけ食べている!というのと同じような印象を持ってしまう食べ方)
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元々は、コーンウォール地方のスズ(錫、tin)鉱山で働くスズ鉱員達が、食事のために家に戻ることができないため、坑内に持ち込むランチとして最初に作られたといわれているパスティ。

これが、本来のトラディショナルな持ち方(↓)
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スイカを食べる時みたいに、両手を縁に添えて。でも、男性は片手だけだったり。

全身スズまみれ(スズに含まれるヒ素まみれ)のため、パスティのこの縁の部分を手に取り、その部分以外は触れることなく食べ、握った部分の食べられない縁は坑内に捨てられました。

鉱山労働者に危険をもたらすとされる気まぐれな精霊「ノッカー」の空腹を満たすために、食べられない部分を与えたわけです。
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因みに、パスティは、コーンウォール地方だけでなく、英国北東部の鉱業地域でも、一般的に食されていました。(19世紀に廃鉱)

縁の部分は無論ですが、具が包まれいる箇所も比較的厚い皮なので、パスティは8~10時間の温度が保たれ、パスティを紙に包んで懐中に携帯することでスズ鉱山労働者の防寒にも役立ったとされています。(良いパスティは、落としても壊れない堅さを持つそうです)

現在は、にして、紙で包んだ下部を持って食べていくのが一般的です(↓)
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by rie-suzuki67 | 2013-10-18 08:34 | :: Food & Beverages
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