旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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ロンドン初のコーヒーハウス
真冬から突然、初夏になった今日のロンドン。当分、過ごしやすい、気持ちのよい日が続きそうです。

ピカデリー通りにあるセント・ジェームズ教会の木蓮のつぼみも少し開き始めました。
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お天気がよいのでコーヒーをTake awayしてベンチで日向ぼっこをしようと思ったわけですが、いつもと違うカップで渡されたのでよく見てみると・・・

The London Coffee Festival 2013・・・、そういえば他のコーヒーショップからも入場券購入の案内メールが届いていたなーと思い出しました。
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The London Coffee Festival は、確か、今年が二年目の開催。インターナショナルな有名コーヒーメーカーから職人芸といえるコーヒーショップまでが勢揃いするコーヒー通にはたまらないイベントでしょう。

開催場所のThe Old Truman Brewery(旧トゥルーマン醸造所)というのは、(イースト・エンドの)ブリック・レーンのランドマークとなっている「煙突」があるところ。

ロンドンの中でも漂着者の町(移民の町)という歴史に裏づけされたイメージをもつエリアですが(古くはアイルランドからの出稼ぎ労働者、そして17世紀にユダヤ人、次いでフランスからのユグノー教徒、現在はバングラタウンと言われる所以であるバングラディシュから移り住んできた人たち)、The Old Truman Breweryは、その名の通りトゥルーマンさんという人が始めたビール工場(1666-1988)跡地です。

裏面には、ロンドン初のコーヒーハウスが1652年にシティ(郵便番号:EC3)でオープン、と書かれていますが・・・
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ヨーロッパ初のコーヒーハウスは、1645年にオスマン帝国との交通の便という理由もあってヴェニスでオープンしており、次いで1650年に英国・オックスフォードにオープンしています。

そして、1652年に英国・ロンドン。シティ(・オブ・ロンドン)のコーンヒル通り(Cornhill, 旧王立証券取引所の南側のバンク駅から東にのびる通り)にオープン。これが英国で二件目となるロンドン初のコーヒーハウスです。

正確にはコーンヒル通りに建つ(入り口頭上のレリーフが見事な)セント・マイケル教会の横の路地(St Michael's Alley)。
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なぜ、シティだったのか?という理由は明白です。
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コーヒー・ハウスは(お酒は出さず)コーヒーとたばこを楽しみながら、新聞や雑誌を読んだり、客同士で政治談議や世間話をしたりという情報収集の場として重要な役割を果たしたからです(近代市民社会を支える世論を形成する重要な空間となったといわれています)。

シティは、金融の中心地。王立証券取引所近くに開かれ、多くの商人が情報を求めて集まったそうです。
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また、後にオープンするロイズ・コーヒー・ハウスには、船主たちが多く集まっていたそうで、それが理由で店内では船舶保険業務を取り扱うようになります(これがロイズ保険会社の起源)。

フランスのパリにコーヒーハウスが初めて誕生するのは英国に遅れること22年後の1672年

昔々、イングランドとフランスとの戦争の中で、フランスがイングランドに対して貿易封鎖を行ったことによりフランスにコーヒー豆が入らなくなってしまったことがあります。イングランドを経てフランスにコーヒー豆が輸入されていた時代です。すぐにフランス国民から不満がでて貿易封鎖を解かねばならなくなったという、実は英国はコーヒー豆も歴史があるのですよっ。
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by rie-suzuki67 | 2013-04-15 07:38 | :: Food & Beverages
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「英国と暮らす」 from LONDON by RIE SUZUKI apd2.exblog.jp