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旬の英国便り
by RIE SUZUKI, meet Britain
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アルファベット・クイズ
ここのところ、ロンドンの街は「白ーい」感じ(↓)でしたが、今日は少しの太陽が望めそうです。
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さて、V&A(ヴィクトリア&アルバート)の展示品は素晴らしいものばかりですが、気がつくと数時間をかけて見てきた展示品が霞んでみえるほど、内観装飾の芸術性の高さにぐっと息を呑む瞬間があります。

例えば、銀製品コーナー(Level 3)の階段寄り一番奥に2本だけ他と異なる柱があります。
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1860年代当時の内観柱を2本だけ復元したのもので、宮殿並みに技巧の高い芸術的な内装が施されたV&Aがただの博物館・美術館として設置されたのではないことがうかがえます。
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この柱、「イタリア・ルネサンス」スタイルですが、英国陶器メーカー・ミントン製の「ルネサンス・マジョリカ(焼き)」(Renaissance Majolica)に覆われています。
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ちょうど目の高さの辺りには、(アルファベット・クイズでもしたくなるような)意味ありげな暗号が・・・

向かって右側の柱には、XANTO(クサント)
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お気づきでしょうか?元々全ての柱にはそれぞれ歴史に名を残す陶芸家の名前が一本一本装飾文字で施されていたんです。

XANTOは、フランチェスコ・クサント・アヴェッリ・ダ・ロヴィーゴ(Francesco Xanto Avelli da Rovigo, 1487-1542頃)のことで、イタリアの画家・陶芸家。マジョリカ焼きで有名な方。

復元された残りのもう一本は、POUSA
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残念ながら、私はこの陶工を知りません。

「ルネサンス・マジョリカ(焼き)」の柱は、他にも、カフェ(ギャンブル・ルーム)、セラミック(陶器)ギャラリーで見ることができます。
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以前ご紹介した「ロンドンで一番素敵なカフェ」でもギャンブル・ルームについて書いていますのでご参考に。
by rie-suzuki67 | 2013-02-28 17:42 | :: Gal./Mus./Theatre
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