旬のロンドン便り From LONDON
by RIE SUZUKI, meet Britain
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クリスマス・リースへのこだわり
毎年11月下旬になると、英国では「クリスマス・ティー」という紅茶が売 り出されます。
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クリスマス・ティーの始まりは、ヴィクトリア時代。ロイヤル・ティー・パーティーをかわきりに、「クリスマス・ティー・パーティー」を計画する伝統が生まれ、1860年代には上流階級の間で人気となります。

英国伝統の「アフタヌーン・ティー(・パーティー)」のクリスマス・シーズン版ですが、用意される紅茶が通常とはちょっと異なります。
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この時に用意されるティーは、茶葉にレモンやオレンジなどの柑橘系の果物の皮や、生姜、シナモン、クローブといったスパイスをブレンドさせたもの。
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果物の皮には、 神経を鎮め気持ちをリラックスさせる他に身体を温める効果があり、スパイスには、殺菌作用があって、ウイルスや病原菌を殺す効果を持っています。

つまり、「クリスマス・ティー」というのは、クリスマスの時期に流行る風邪対策としてブレンドされたティーです。

それは、今日の本題である私の「こだわり」に繋がります。

家々の玄関ドアやお店で、たくさんの素敵なクリスマス・リースを目にしては、うっとりと眺めてはいますが、斬新だったり、エレガントなリースなどは、いくら素敵でも、本気で欲しいとは思っていないのです。

元々、日本でも、由来(意味)を大切にする性分の私ゆえ、所変われども(古風な)価値観は異文化に対しても働いてしまうのが原因。

クリスマス・ティー同様に、この時季に欠かせない、風邪対策効果とされてきた、とある物に対して。

それが、クリスマス・リース。
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クリスマス・リースの素材は、元々は、モミジュニパー(Juniper: ジュニパーベリー(↓) フランスの病院ではローズマリーとジュニパーの小枝を焚いて空気を浄化していたことがよく知られています)。
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これらの葉っぱには、強力な殺菌抗菌効果があるんです。

両者に、すっきりとジュニパーベリーと松ぼっくりだけでもいいし(↓)
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または、柑橘系の果物の皮と、カシアやシナモンの枝スティックなどの飾りを付ける・・・
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日本の伝統的な正月飾り、松飾りの松にも、やはり同じような効果があります。

伝統というよりも、昔の人の知恵ですね。

だから、素晴らしく綺麗なゴールドや白で統一された繊細な感じのリースを家族が買ってきたとしても、「ねえ、ねえ、どうして、これが、クリスマス・リースなの?」と言ってしまうことでしょう。

(と、偉そうにあれこれ書きましたが、実は私、フレーバーティーが苦手なのでクリスマス・ティーは飲めません。香水のように強い香りのするフランスのメーカーのフレーバーティーなどは、夕方まで復活できないほど頭痛がして気分が悪くなってしまうほど)
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by rie-suzuki67 | 2012-12-19 06:35 | :: Food & Beverages
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